乳歯の虫歯で穴があく!永久歯に与える影響とは?

おおもり北口歯科です。
お子さんの乳歯に虫歯ができてしまうと、永久歯や顎の成長に悪影響を及ぼすのではないかと心配される方が多いのではないでしょうか。
実際、乳歯は生え変わるからといって油断してはいけません。
放置すると痛みが出るだけでなく、永久歯の歯並びや健康に深刻な問題を引き起こす可能性があります。
今回は、乳歯に虫歯の穴があいてしまう原因や、早めに治療を行う重要性について詳しく解説します。
適切な予防法や対策がわかり、お子さんの将来の歯の健康を守るために必要な情報を得ることができます。
乳歯の虫歯を早期に発見し、適切なケアを行うことで、お子さんの口腔環境を最適に保ちましょう。

 

乳歯に虫歯が穴になる原因

乳歯はエナメル質が永久歯よりも薄く、虫歯の進行が非常に早いです。
そのため、虫歯ができると短期間で穴があくことがよくあります。
虫歯の進行が早いため、注意が必要なポイントを以下にまとめます。

  • ・奥歯や歯と歯の間:食べかすがたまりやすく、磨き残しが原因で虫歯が進行しやすい
  • ・上の前歯の根元:甘い飲み物を長期間与えることで起こる「哺乳瓶虫歯」のリスク
  • ・奥歯の溝:歯ブラシが届きにくい場所で、食べかすや細菌が溜まりやすい
  • ・歯と歯ぐきの境目:ここもブラッシングが不十分になりがちな場所

 

虫歯が進行して穴があく前に、適切なブラッシングや歯科検診を徹底することが大切です。
特に仕上げ磨きを丁寧に行うことで、虫歯の発生を抑えることができます。

 

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

乳歯の虫歯を放置することは、お子さんの将来の口腔内に多くのリスクをもたらします。
特に、以下のような影響が考えられます。

  1. 永久歯の発育に悪影響
    乳歯が虫歯で抜けてしまうと、次に生える永久歯に悪影響を及ぼす可能性があります。
    例えば、虫歯菌が乳歯の根に到達すると、後から生える永久歯が変色したり、正しく生えてこなかったりするリスクがあります。
  2. 歯並びが悪くなる
    乳歯が早期に抜けてしまうと、その隙間を埋めるために隣の歯が移動し、歯並びが乱れる原因となります。
    歯並びの乱れは、将来的な矯正治療が必要になる可能性があるため、早めの対応が必要です。
  3. 顎の成長に影響する
    虫歯による痛みや不快感があると、子どもは硬いものを避け、顎の発達に影響が出ることがあります。
    また、乳歯の早期脱落により、咀嚼が不十分になるため、顎の成長が阻害されることも考えられます。
  4. 口腔内の健康リスクが高まる
    虫歯が進行すると、口腔内全体に菌が繁殖しやすくなり、他の歯や歯ぐきにまで悪影響を与えます。
    これにより、さらに虫歯や歯周病などのリスクが高まります。

 

乳歯の虫歯を予防する方法

乳歯の虫歯を防ぐためには、日々のケアが重要です。
以下の予防方法を取り入れることで、虫歯の発生を防ぐことができます。

  1. 仕上げ磨きを徹底する
    特に小さなお子さんの場合、自分だけで歯をしっかり磨くのは難しいため、保護者が最後にしっかり仕上げ磨きを行うことが必要です。
    噛む面、歯の裏側、歯と歯の間などを丁寧に磨きましょう。
  2. フッ素塗布を定期的に行う
    フッ素には歯を強化し、虫歯の原因となる酸に対して抵抗力を高める効果があります。
    自宅でのフッ素入り歯磨き粉の使用と合わせて、歯科医院での高濃度フッ素塗布を定期的に行うと効果的です。
  3. シーラント処置を行う
    特に奥歯の溝は、虫歯になりやすい部位です。
    シーラントを使って溝を埋めることで、食べかすや細菌が入り込まないようにし、虫歯を予防します。
  4. 間食を制限する
    糖分の多いお菓子や飲み物を頻繁に与えることは、虫歯菌の活動を活発にします。
    間食の時間や量を制限し、バランスの取れた食生活を心がけることで、虫歯のリスクを軽減できます。
  5. 定期的に歯科検診を受ける
    虫歯は早期発見が重要です。
    定期的に歯科医院で検診を受け、問題が発生する前に適切な対策を取りましょう。

 

乳歯に穴があいても痛くない理由

乳歯に穴があいても、子どもが痛みを訴えないことがよくあります。
これは、乳歯の神経がまだ発達しきっていないため、痛みを感じにくいからです。
しかし、痛みがないからといって虫歯が進行していないわけではなく、虫歯が進むと神経に達し、急に激しい痛みが現れることもあります。
そのため、痛みがなくても穴があいている場合は、すぐに歯科医の診察を受けることが大切です。
放置すると、神経の治療が必要になることもあります。

 

乳歯の虫歯は永久歯に影響する?

乳歯の虫歯をそのままにしておくと、永久歯に重大な影響を及ぼす可能性があります。
例えば、乳歯が虫歯で抜けてしまうと、永久歯が生えるスペースが狭くなり、歯並びが悪くなる原因となります。
また、虫歯菌が乳歯の根まで到達すると、永久歯に影響を与え、歯の変色や異常な形で生えてくることがあります。
乳歯は一時的な歯ではなく、永久歯の健康な発育を支える重要な役割を担っています。
だからこそ、早期発見と適切な治療が必要です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業

 

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