即時埋入インプラントとは?治療の流れと適応条件も解説

目次

 

東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
歯を失った際に早く治療を終わらせたいとお悩みではありませんか?
抜歯後に治療を待つ従来の方法では、時間がかかり生活に支障が出る場合があります。
「インプラント 即時埋入」は、抜歯と同時にインプラントを埋め込む画期的な治療法です。
歯科治療の新たな選択肢として、多くの実績を持つ治療法として注目されています。

今回は、即時埋入のメリットやデメリット、適応条件、治療の流れについて詳しく解説します。
この治療法を正しく理解することで、短期間で快適な生活を取り戻せる可能性があります。
インプラント治療の最適な選択を目指しましょう。

 

インプラント即時埋入とは何か?

抜歯即時埋入の基本的な仕組み

インプラント即時埋入は、抜歯直後にインプラントを埋め込む治療法です。
通常のインプラント治療では、抜歯後に歯ぐきや骨の回復期間を設けるため、数ヶ月間治療が進まないこともあります。

しかし、即時埋入は、この待機期間を省略し、抜歯と埋入を同時に行うことで早期の機能回復を目指します。
これは特に審美性が求められる前歯の治療で行われることが多いです。

抜歯待時埋入との違い

抜歯待時埋入では、骨の回復を確認してからインプラントを埋め込むため、治療期間が長くなる傾向があります。
一方で、即時埋入は時間の短縮と同時に、骨吸収の抑制や歯ぐきの健康維持が可能になります。
ただし、すべての患者が即時埋入に適しているわけではなく、適応条件が重要です。

 

インプラント即時埋入のメリット

治療期間を短縮できる

一般的なインプラント治療では、抜歯後からインプラント埋入までの間に数ヶ月間の回復期間が必要ですが、即時埋入ではその待ち時間が不要です。
これにより、全体の治療期間を大幅に短縮することが可能です。
例えば、従来法で10ヶ月程度かかる治療が、即時埋入では4〜6ヶ月で完了する場合があります。

身体的・心理的負担を軽減

外科手術の回数が減るため、患者の身体的負担が軽減されます。
また、治療の進行が早いため、不安やストレスの軽減にもつながります。
「早く食事や会話を楽しみたい」という患者のニーズに応える治療法といえるでしょう。

骨吸収を最小限に抑える

歯が抜けた箇所の骨は刺激が失われることで吸収され、量が減ってしまいます。
即時埋入は、抜歯後すぐにインプラントを埋め込むことで、骨に早期の刺激を与え、骨吸収を抑える効果があります。
骨量が多い状態で治療を開始できるため、インプラントの長期安定性も高まります。

 

インプラント即時埋入の適応条件

適応となる主な要素

インプラント即時埋入が可能かどうかは、以下の条件によります。

  • ・顎の骨量が十分であること(厚みと高さが適切である必要があります)
  • ・歯周病や虫歯が周辺にないこと
  • ・糖尿病などの全身疾患がコントロールされていること

患者の骨や歯ぐきの健康状態が重要なポイントとなります。

適応外となるケース

以下の場合、即時埋入は適用されないことがあります。

  • ・顎の骨が不足している場合
  • ・歯周病が進行している場合
  • ・噛み合わせの問題や食いしばり癖がある場合

適応外である場合は、骨移植や噛み合わせの調整などを行った後に治療が行われることもあります。

 

インプラント即時埋入の手術の流れ

診察と治療計画の策定

治療前には、CTスキャンやレントゲン撮影を用いて骨や歯ぐきの状態を徹底的に診断します。
その上で、治療計画が策定され、患者にメリット・デメリットや費用について説明されます。

抜歯とインプラント埋入

抜歯後、患部の清掃と消毒を行い、適切な位置にインプラントを埋め込みます。
この際、必要に応じて人工骨を補填し、インプラントの安定性を確保します。

術後のメンテナンスと人工歯の装着

埋入後、インプラント体が骨と結合するまで数ヶ月待ちます。
この期間中は定期的に経過観察が行われ、問題がなければ最終的な人工歯が装着されます。

 

インプラント即時埋入の注意点とリスク

感染のリスクとその対策

抜歯後のインプラント埋入は、感染リスクが高まるため、治療環境の衛生管理が非常に重要です。
また、術後のメンテナンスを怠ると感染のリスクが増すため、日常的なケアも欠かせません。

技術の必要性

即時埋入は治療技術が求められるため、多くの経験を持つ歯科医師による治療が推奨されます。

費用についての考慮

即時埋入は自由診療となるため、費用は一般的なインプラント治療より高額になることがあります。
ただし、治療期間の短縮や通院回数の減少など、時間的なコスト削減のメリットも考慮する必要があります。

 

まとめ

インプラント即時埋入は、治療期間を短縮し、患者の身体的・心理的負担を軽減できる画期的な治療法です。
一方で、適応条件や感染リスク、費用面での考慮が必要です。

治療を希望する場合は、歯科医師と十分に相談し、適切な準備と術後ケアを行いながら進めましょう。
適切な計画のもと、満足度の高い治療結果を得ることが可能です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業

 

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