ガミースマイルとは?原因と改善方法を徹底解説

東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
人前で思いきり笑うことにためらいを感じたり、笑顔に自信が持てなかったりする場合、もしかしたらガミースマイルが原因かもしれません。ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが目立ちすぎる状態を指し、このことで悩んでいる方は少なくありません。しかし、ご安心ください。ガミースマイルは適切な治療によって改善できる問題です。この記事では、ガミースマイルが起こる原因から、ご自身の状態に合った最適な治療法まで、網羅的に分かりやすく解説していきます。
ガミースマイルとは?笑うと歯ぐきが目立つ状態のこと
ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯ぐきが3mm以上見えてしまう状態を指します。歯ぐきの露出が多いと、口元に自信が持てず、人前で思いきり笑うことをためらってしまう方も少なくありません。友人や同僚からの指摘、あるいはSNSでの写真を見て、ご自身のガミースマイルに初めて気づき、改善したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ガミースマイルは病気ではなく、あくまで顔の骨格や口周りの筋肉、歯や歯ぐきのバランスによって生じる見た目の特徴の一つです。そのため、適切な治療法を選択することで、自然で魅力的な笑顔を取り戻すことが十分に可能です。ご自身の口元が気になる方は、ぜひ専門の歯科医師に相談してみてください。
あなたもガミースマイル?簡単なセルフチェック方法
ご自身がガミースマイルかどうか、簡単に確認できるセルフチェック方法をご紹介します。鏡の前に立ち、自然に笑ってみてください。その際に、上の前歯の歯ぐきがどのくらい見えるかを確認します。定規などを使って、歯ぐきが3mm以上見えているようであれば、ガミースマイルの可能性があります。
より客観的に判断するには、スマートフォンなどで笑顔の写真を撮ってみるのも良い方法です。普段ご自身では気づきにくい角度からの口元の状態を把握できます。ただし、これらのセルフチェックはあくまで目安です。ご自身のガミースマイルの原因や適切な治療法を知るためには、歯科医院で専門的な診断を受けることが最も重要です。
ガミースマイルになる主な原因
ガミースマイルは、その原因が一つではなく、骨格、唇や口周りの筋肉、歯や歯ぐきなど、複数の要因が複雑に絡み合って生じることが多いです。そのため、ご自身のガミースマイルがどのタイプに当てはまるのかを理解することが、適切な治療法を見つけるための第一歩となります。
主な原因は、「骨格の問題」「唇や筋肉の問題」「歯や歯ぐきの問題」の3つのカテゴリーに大別できます。これらの原因を詳しく見ていくことで、ご自身のガミースマイルがなぜ起こっているのか、そしてどのようなアプローチが有効なのかを考える手助けになるでしょう。
原因1:骨格の問題(上顎骨の発達など)
ガミースマイルの原因の一つとして、骨格、特に上顎骨の発達が大きく関わっていることがあります。笑ったときに歯ぐきが目立つ場合、上顎骨が縦方向に過剰に長い、または前方に突出している「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」の傾向が見られることがあります。
上顎骨が縦に長いと、歯ぐき全体が下方へ伸びているように見え、笑うと自然と多くの歯ぐきが露出してしまいます。また、上顎前突によって前歯が前に出ていると、唇が歯ぐきを十分に覆いきれず、歯ぐきが目立ちやすくなることがあります。このような骨格が原因のガミースマイルは、ご自身で改善することは難しく、根本的な解決には外科的なアプローチが必要となる場合が多いです。
原因2:唇や筋肉の問題(上唇の動きすぎなど)
ガミースマイルのもう一つの主な原因は、唇や口周りの筋肉の動きに関連するものです。特に、笑ったときに上唇が必要以上に上に引き上げられてしまう「上唇挙筋群(じょうしんきょきんぐん)の過活動」が挙げられます。
上唇挙筋群とは、上唇を引き上げる役割を持つ筋肉の総称で、この筋肉が過剰に働くことで、笑ったときに上唇が大きく上がりすぎ、歯ぐきが露出しやすくなります。また、もともと上唇自体が薄い方は、少し唇が上がっただけでも歯ぐきが目立ちやすい傾向にあります。このような筋肉の動きが原因のガミースマイルには、筋肉の働きを一時的に抑制する治療法が有効となることが多いです。
原因3:歯や歯ぐきの問題(歯の大きさや歯ぐきの発達)
ガミースマイルは、歯そのものの大きさや、歯ぐきの状態が原因で引き起こされることもあります。例えば、歯の大きさが平均よりも短い、または歯が完全に生えきっていない「萌出不全(ほうしゅつふぜん)」の状態の場合、歯ぐきが歯の表面に覆いかぶさるように見え、ガミースマイルとなることがあります。
また、歯ぐき自体が過剰に発達している「歯肉肥厚(しにくひこう)」も原因の一つです。歯肉が厚く、歯を覆う部分が多いと、笑ったときに歯ぐきが目立ちやすくなります。さらに、上顎の前歯が深く噛み合っている「過蓋咬合(かがいこうごう)」のような歯並びの乱れも、ガミースマイルを助長する要因となることがあります。これらのケースでは、歯ぐきのラインを整えたり、歯の位置を調整したりする治療が有効です。
ガミースマイルの改善方法|あなたに合った治療法は?
ガミースマイルの改善方法は、その原因によって多岐にわたります。ご自身のガミースマイルの原因に合わせた治療法を見つけることが、理想の笑顔を手に入れるための第一歩です。
治療法は大きく分けて、歯並びを整える「矯正歯科での治療」と、唇の動きや骨格そのものにアプローチする「美容外科・歯科口腔外科での治療」があります。これからそれぞれの治療法について詳しく解説しますので、ご自身の状態と照らし合わせながら、どのような選択肢があるのかを確認してみてください。
【矯正歯科での治療】歯並びが原因の場合
主に歯並びや歯の位置が原因でガミースマイルになっている場合は、矯正歯科での治療が有効です。歯を適切な位置に動かすことで、歯ぐきの見え方を改善するアプローチとなります。
このセクションでは、一般的な「歯列矯正」や、より積極的な歯の移動を可能にする「アンカースクリューを用いた矯正」についてご紹介します。ご自身の歯並びがガミースマイルの原因かもしれないとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)
歯列矯正は、歯並びが原因でガミースマイルになっている場合に有効な治療法です。特に、前歯が深く噛み合っている「過蓋咬合(かがいこうごう)」など、歯の縦方向の位置がガミースマイルを助長しているケースで効果を発揮します。歯列矯正によって歯を適切な位置に移動させることで、笑ったときに歯ぐきが見える量を自然に減らすことができるのです。
矯正治療には、歯の表面に装置を固定する「ワイヤー矯正」と、透明なマウスピースを装着して歯を動かす「マウスピース矯正」があります。ワイヤー矯正は様々な歯並びに対応可能で、精密な歯の移動が得意ですが、装置が目立ちやすいという特徴があります。一方、マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、取り外しが可能なため衛生的ですが、自己管理が重要となります。
ただし、歯列矯正だけでガミースマイルを完全に改善できるのは、比較的軽度なケースに限られます。骨格や唇の筋肉に起因する重度のガミースマイルの場合には、他の治療法との併用が検討されることもあります。
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療
歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療は、従来の歯列矯正では難しかった歯の動きを可能にし、ガミースマイルの改善に大きな効果を発揮することがあります。これは、直径1〜2mm程度の小さなチタン製のネジ(アンカースクリュー)を歯ぐきの骨に一時的に埋め込み、それを固定源として歯を動かす方法です。
アンカースクリューを使用することで、歯を上方向(歯ぐきの方向)に引き上げる「圧下(あっか)」と呼ばれる動きが可能になります。この圧下の動きにより、上顎前突(じょうがくぜんとつ)や、歯が低い位置にあることによるガミースマイルを効果的に改善できます。従来の矯正治療だけでは改善が難しかったケースや、骨切り手術などの外科矯正を回避したい場合に有効な選択肢となります。
アンカースクリューは治療期間中のみ使用し、治療後は簡単に取り外すことができます。埋入時や撤去時には局所麻酔を用いるため、痛みはほとんどありません。特に、上顎前突を伴うガミースマイルや、比較的軽度から中程度のガミースマイルに対して、大きな改善が期待できる治療法です。
【美容外科・歯科口腔外科での治療】唇や骨格にアプローチ
歯並び以外の原因、例えば唇の動き、歯ぐきの形状、あるいは骨格そのものにガミースマイルの原因がある場合は、美容外科や歯科口腔外科での治療が選択肢となります。矯正治療だけでは十分な改善が見込めない場合に検討されるアプローチです。
このセクションでは、「ボトックス注射」のようにメスを使わない手軽な方法から、「上唇粘膜切除術」「歯冠長延長術」といった外科的な処置、さらには「上顎骨切り術」という骨格に直接アプローチする大掛かりな手術まで、多様な治療法をご紹介します。ご自身のガミースマイルの原因と、どのような治療を望むかに応じて、最適な選択肢を見つける手助けとなれば幸いです。
ボトックス注射(ボツリヌス治療)
ボトックス注射は、メスを使わずにガミースマイルを改善できる手軽な対症療法の一つです。この治療法は、笑ったときに上唇を過剰に引き上げてしまう筋肉(上唇挙筋群)に、ボツリヌストキシンという薬剤を注射することで、その筋肉の働きを一時的に弱める仕組みです。
筋肉の動きが抑制されることで、笑ったときの上唇の上がりすぎが抑えられ、歯ぐきの露出が減少します。施術時間は短く、ダウンタイムもほとんどないため、手軽に試せる点が大きなメリットです。唇や口周りの筋肉の動きが主な原因でガミースマイルになっている方に適しています。
ただし、ボトックスの効果は永続的ではありません。一般的に3〜6ヶ月程度で効果は徐々に消失するため、効果を維持するためには定期的な再施術が必要となります。半永久的な効果を求める方には不向きですが、まずは手軽にガミースマイルを改善したいという方には有効な選択肢と言えるでしょう。
上唇粘膜切除術(リップリポジショニング)
上唇粘膜切除術、別名リップリポジショニングは、上唇の動きが過剰なタイプのガミースマイルに対して、半永久的な改善効果が期待できる外科手術です。この手術では、上唇の裏側にある粘膜と歯ぐきの間の組織を一部切除し、残った粘膜同士を縫い縮めます。これにより、物理的に上唇が笑ったときに過度に上がってしまうのを抑え、歯ぐきの露出量を減らすことができます。
ボトックス注射が一時的な効果であるのに対し、上唇粘膜切除術は一度の手術で長期的な効果が得られる点が大きなメリットです。上唇挙筋群の過活動が原因で、ボトックス注射を繰り返す手間を省きたいと考える方に特に適しています。手術は局所麻酔下で行われることが多く、比較的短時間で終了します。
術後には、数日〜1週間程度の腫れや内出血、違和感が生じることがあります。また、口の開けにくさや食事のしにくさを感じる場合もありますが、これらは時間とともに改善されていきます。術後の経過や注意点については、事前に担当医と十分に相談することが重要です。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)・歯肉整形
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)や歯肉整形は、歯が短い、あるいは歯ぐきが歯に覆いかぶさっているためにガミースマイルになっている場合に有効な治療法です。これらの治療は、歯の見える面積を増やすことで、相対的に歯ぐきの露出を減らすことを目的としています。
「歯肉整形」は、電気メスやレーザーを用いて余分な歯ぐきを切除し、歯ぐきのラインを整える方法です。比較的軽度な歯ぐきの問題に対して行われますが、歯を支える骨(歯槽骨)に問題がある場合や、歯ぐきの切除量が大きい場合には、後戻りのリスクがあります。一方、「歯冠長延長術」は、歯肉整形に加えて歯槽骨の一部も削って整形することで、より根本的に歯ぐきのラインを整え、後戻りを防ぐ効果が期待できます。
これらの治療により、歯の長さが適切になり、歯ぐきのバランスが整うことで、自然で美しい口元が実現します。オールセラミッククラウンなどの審美歯科治療を併用し、歯の形や色、左右のバランスを総合的に整えることで、さらに審美性の高い結果を得ることも可能です。
上顎骨切り術(ルフォーI型骨切り術)
上顎骨切り術、特にルフォーI型骨切り術は、骨格そのものに原因がある重度のガミースマイルに対する、最も根本的な治療法です。この手術は、上顎の骨(上顎骨)が縦に長すぎたり、前方に突出しすぎていることによって引き起こされるガミースマイルの改善に非常に効果的です。具体的には、上顎骨を水平に切断し、骨の一部を切除して上方に移動させた後、チタン製のプレートでしっかりと固定します。
骨格そのものを変えるため、ガミースマイルの劇的な改善が期待でき、その効果は半永久的であるという大きなメリットがあります。他の治療法では十分な効果が得られない、あるいは骨格的な問題を根本から解決したいと考える方に適応されます。また、顔全体のバランスを整える効果も期待できる場合があります。
しかし、ルフォーI型骨切り術は全身麻酔を必要とする大掛かりな外科手術であり、入院や長いダウンタイムを伴います。術後には、顔の腫れ、痛み、内出血、一時的な感覚麻痺などのリスクや副作用が生じる可能性があります。そのため、手術を受ける前には、専門医からリスクやメリットについて十分な説明を受け、納得した上で慎重に検討することが非常に重要です。
治療法を選ぶポイント|費用・期間・メリット・デメリットを比較
ガミースマイルの治療法は多岐にわたり、それぞれ特徴が異なります。自分に最適な治療法を見つけるためには、費用、治療にかかる期間、期待できる効果、そして治療に伴うリスクや後戻りの可能性といったさまざまな要素を総合的に比較検討することが大切です。
このセクションでは、これまでご紹介してきた各治療法について、具体的な費用や期間の目安、メリット・デメリットを整理してご説明します。ご自身のガミースマイルの原因やライフスタイル、治療へのご希望と照らし合わせながら、最適な選択肢を見つけるための参考にしてください。
各治療法の費用・期間の目安
ガミースマイルの治療は、多くの場合が自由診療となり、費用は全額自己負担となります。治療法によって費用相場や治療期間が大きく異なるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
一般的な費用と期間の目安は以下の通りです。ただし、これらはあくまで目安であり、症状の程度、選択するクリニック、使用する材料などによって変動します。
・ボトックス注射:費用数万円程度、効果持続期間3〜6ヶ月・歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正):費用数十万円〜百万円以上、治療期間数ヶ月〜数年・歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療:費用数十万円〜百万円以上(歯列矯正費用に加算される場合が多い)、治療期間数ヶ月〜数年・上唇粘膜切除術(リップリポジショニング):費用数十万円程度、治療期間数週間〜数ヶ月・歯冠長延長術(クラウンレングスニング)・歯肉整形:費用数万円〜数十万円程度、治療期間数日〜数週間・上顎骨切り術(ルフォーI型骨切り術):費用百万円以上、治療期間数ヶ月〜数年
これらの費用には、診察料や検査費用、麻酔代などが別途発生する場合もありますので、カウンセリング時に必ず総額を確認するようにしましょう。
メリット・デメリットと期待できる効果
ガミースマイルの治療法を選ぶ際には、それぞれのメリットとデメリット、そしてご自身のガミースマイルの原因に対してどれくらいの効果が期待できるのかを把握しておくことが大切です。
例えば、ボトックス注射は、メスを使わないため手軽に始められ、ダウンタイムも少ないというメリットがあります。しかし、効果は一時的で3〜6ヶ月程度で元の状態に戻ってしまうため、効果を持続させるには定期的な施術が必要です。主に唇の筋肉の動きが原因で歯ぐきが見えすぎる場合に有効です。
歯列矯正は、歯並びや噛み合わせを根本から改善できる点が大きなメリットです。特に、歯が深く噛み合っている過蓋咬合が原因の場合には、歯ぐきの見え方も改善されることが期待できます。一方で、治療期間が長期間にわたることや、費用が高額になる傾向があることがデメリットと言えるでしょう。
上顎骨切り術は、骨格そのものを改善するため、重度のガミースマイルや骨格的な問題が原因の場合に非常に高い効果が期待でき、半永久的な改善が望めます。しかし、全身麻酔を伴う大がかりな手術であるため、体への負担が大きく、入院や長いダウンタイムが必要となる点がデメリットです。
このように、各治療法には一長一短があります。ご自身のガミースマイルの原因、理想とする笑顔、治療にかけられる費用や期間、そしてリスクの許容範囲を総合的に考慮して、最適な治療法を選択することが重要です。医師との十分な相談を通じて、納得のいく選択をしてください。
ガミースマイル治療の注意点とリスク
ガミースマイルの治療は、自信を取り戻すための有効な手段ですが、治療を始める前に知っておくべき注意点やリスクがいくつか存在します。どのような医療行為にもメリットとデメリットがあり、安易に判断して後悔しないためには、事前に正確な情報を得ることが重要です。
このセクションでは、ガミースマイル治療に伴う具体的なリスクや副作用、治療後の効果を長持ちさせるためのアフターケアの重要性、そして治療にかかる費用面での注意点について詳しく解説します。治療を受ける前に、ぜひこれらの情報を確認し、納得した上で治療を選択するようにしてください。
治療に伴うリスクや副作用
ガミースマイルの治療法は多岐にわたるため、治療法によってリスクや副作用も異なります。例えば、矯正治療では、歯の移動に伴う一時的な痛みや違和感、装置が粘膜に当たることによる口内炎などが挙げられます。稀に、歯の根が短くなる「歯根吸収」や、歯ぐきが下がる「歯肉退縮」のリスクも考慮する必要があります。
外科的な処置を伴う治療法、たとえば上顎骨切り術や上唇粘膜切除術では、術後の腫れや内出血、痛み、感染のリスクがあります。また、顔面の神経が集中している部位の治療となるため、ごく稀にですが、一時的または永続的な神経麻痺が生じる可能性もゼロではありません。ボトックス注射の場合、一時的に表情に不自然さが出たり、唇の動きに違和感を覚えたりする副作用が報告されています。これらのリスクを最小限に抑えるためには、ガミースマイル治療に関する豊富な知識と経験を持つ歯科医師や専門医による、事前の丁寧な診断と正確な施術が不可欠です。
治療後の後戻りとアフターケアの重要性
ガミースマイルの治療は、完了したらそれで終わりではありません。特に歯列矯正や歯肉整形といった治療では、「後戻り」のリスクを考慮し、治療後のアフターケアをきちんと行うことが非常に重要です。
歯列矯正の場合、歯を動かした後にそのまま放置すると、元の位置に戻ろうとする力が働き、「後戻り」が生じることがあります。これを防ぐために不可欠なのが、治療後に装着する「リテーナー(保定装置)」です。リテーナーは、矯正で整えられた歯並びを安定させるための装置であり、歯科医師の指示に従って毎日装着しなければなりません。装着を怠ると、せっかく時間と費用をかけて治療した歯並びが乱れ、ガミースマイルが再発してしまう可能性があります。
また、歯肉整形や歯冠長延長術でも、切除した歯肉が再び増殖して後戻りする可能性が考えられます。根本的な改善を図るためには、歯槽骨の整形を伴う歯冠長延長術が推奨されることがありますが、いずれにしても治療後の定期的な経過観察と、必要に応じたメンテナンスが重要です。治療はゴールではなく、その後の適切なケアが美しい笑顔を維持するために不可欠であることを理解しておきましょう。
保険は適用される?ガミースマイル治療の費用について
ガミースマイルの治療を検討する際に、多くの方が気になるのが費用でしょう。基本的に、ガミースマイルの治療は「審美目的」とみなされることが多いため、健康保険の適用外となり「自由診療」となるケースがほとんどです。自由診療の場合、治療費は全額自己負担となり、クリニックによって設定料金が大きく異なるため、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
ただし、例外的に保険が適用されるケースも存在します。例えば、ガミースマイルの原因が「顎変形症」と診断され、噛み合わせや顎の機能に問題が生じていると判断された場合です。この場合、上顎骨切り術などの外科矯正治療が保険適用となることがあります。しかし、保険適用となるかどうかは、診断基準が厳しく、特定の医療機関でしか行えない場合があるため、まずは専門医に相談して診断を受けることが大切です。
自由診療の場合、治療費が高額になることも少なくありません。しかし、医療費控除の対象となる可能性もありますので、確定申告の際に領収書を保管しておくことをおすすめします。治療内容やクリニックによって費用は大きく異なるため、複数のクリニックでカウンセリングを受け、見積もりを比較検討することも、納得のいく治療を受けるための重要なポイントです。
ガミースマイルの悩みはどこに相談すればいい?
ガミースマイルの改善を考えたとき、多くの方が「どこに相談すればいいのか」と悩んでしまうのではないでしょうか。ガミースマイルの原因は一つではないため、最適な治療法を見つけるためには、まず適切な専門家を見つけることが大切です。このセクションでは、ご自身の症状や改善したい内容に応じて、どの専門機関に相談すべきか、そして信頼できるクリニックを選ぶための具体的なポイントについて詳しく解説していきます。適切な相談先を知ることは、理想の笑顔を手に入れるための最初の大きな一歩となります。
症状や希望によって相談先は異なる(矯正歯科・美容外科など)
ガミースマイルの相談先は、その原因や、あなたがどのような改善を希望するかによって異なります。例えば、歯並びの乱れや歯の位置が主な原因であると考えられる場合は、矯正歯科が専門分野となります。矯正歯科では、歯列矯正によって歯の位置を調整し、ガミースマイルを改善するアプローチが可能です。
一方、上唇の動きが過剰であることや、歯ぐきの形態、あるいは骨格が原因であると判断される場合は、歯科口腔外科や美容外科が適切な相談先となることが多いです。これらの科では、ボトックス注射、上唇粘膜切除術、歯冠長延長術、さらには骨切り術といった、より専門的な外科的アプローチによってガミースマイルを改善します。まずは手軽に試してみたいという方には、ボトックス注射を扱う美容皮膚科も選択肢に入るでしょう。
複数の原因が考えられる場合や、ご自身でどのタイプに当てはまるか判断が難しい場合は、まずは総合的な診断が可能な歯科医院を受診することをおすすめします。初診時に丁寧なカウンセリングを行い、必要に応じて他の専門医との連携や紹介をしてくれるクリニックを選ぶと安心です。
信頼できる歯科医院・クリニックの選び方
ガミースマイルの治療は、クリニック選びが成功の鍵を握ります。納得のいく結果を得るためには、いくつかの重要なポイントを押さえて選ぶことが大切です。まず、最も重要なのは、カウンセリングが丁寧で、メリットだけでなくデメリットやリスク、そして予期されるダウンタイムについてもきちんと説明してくれるクリニックを選ぶことです。
次に、ガミースマイル治療に関する症例が豊富にあるかどうかも確認しましょう。多くの症例を手掛けているクリニックは、様々なタイプのガミースマイルに対する知見と経験が豊富であると言えます。また、一つの治療法だけでなく、複数の治療法を提示し、それぞれの違いやあなたに合った選択肢を具体的に説明してくれる歯科医師を選ぶことも重要です。
費用体系が明確であることも、安心して治療を受けるための大切な要素です。治療にかかる総額や内訳が分かりやすく提示され、不明瞭な点がないかを確認してください。安さだけでクリニックを選ぶのは避け、治療の質や安全性、そして歯科医師との信頼関係を重視しましょう。もし、歯科治療に不安や恐怖心がある場合は、静脈内鎮静法(リラックス睡眠麻酔)など、不安を和らげる選択肢を提供しているかどうかも確認ポイントとなります。これらの点を踏まえて、複数のクリニックで相談し、比較検討することをおすすめします。
まとめ
ガミースマイルは、多くの方が抱えるお悩みの一つですが、一人で抱え込む必要はありません。この記事で解説したように、その原因は骨格、唇の筋肉、歯や歯ぐきの状態など多岐にわたり、それぞれの原因に応じた様々な改善方法が存在します。
大切なのは、ご自身のガミースマイルの原因を正確に把握し、それに合った最適な治療法を選択することです。まずは、専門知識と豊富な経験を持つ歯科医院やクリニックでカウンセリングを受け、専門家から直接アドバイスを聞くことが、解決への第一歩となります。
費用、期間、期待できる効果、そしてリスクなど、あらゆる情報を踏まえて、ご自身が納得できる治療法を選んでください。自信を持って心から笑えるようになり、より明るく豊かな毎日を送るための一歩を踏み出しましょう。
監修者
神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
【所属】
・日本口腔外科学会
・ICOI国際インプラント学会
・日本口腔インプラント学会
・顎顔面インプラント学会
・顎咬合学会
・スポーツ歯科学会
・アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰
【略歴】
・神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
・医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
・シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
・医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
・医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
・医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科



