歯ぎしりは虫歯の原因になる?知られざるリスクと対処法
目次
- 歯ぎしりは虫歯の原因になる?
- 歯ぎしりが虫歯リスクを高めるメカニズム
- 歯ぎしりのセルフチェックとリスクサイン
- 歯ぎしりが虫歯に与える具体的な影響
- 歯ぎしり対策で虫歯を予防する方法
- 歯ぎしりによる虫歯を防ぐ生活習慣
- まとめ
東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
「毎日しっかり歯磨きしているのに、なぜか虫歯になりやすい」と感じたことはありませんか?
その原因は、実は“歯ぎしり”にあるかもしれません。
歯科の専門家の間でも、歯ぎしりと虫歯の関連性は近年注目されており、早期の対処が推奨されています。
今回は、歯ぎしりがどのように虫歯を引き起こすのか、そして予防や改善のためにできる具体的な方法をわかりやすく解説します。
歯の健康を長く保ちたい方にとって、歯ぎしりの影響を知っておくことは大きなメリットになります。
結論として、歯ぎしりは虫歯のリスクを高めるため、適切なセルフケアと専門的な予防対策が重要です。
歯ぎしりは虫歯の原因になる?
歯ぎしりと虫歯は無関係だと思われがちですが、実は密接な関係があります。
歯ぎしりによって歯の表面が削れたり、微細な亀裂が入ることで、そこから虫歯菌が侵入しやすくなり、結果的に虫歯が進行しやすくなるのです。
さらに、虫歯は一見健康に見える歯の内側で進行することがあり、痛みが出たときにはかなり進行しているケースもあります。
虫歯の予防には、歯ぎしりのコントロールが欠かせません。
歯ぎしりが虫歯リスクを高めるメカニズム
歯ぎしり(ブラキシズム)は、主に睡眠中に起こる無意識の歯のすり合わせや噛みしめのことで、歯に強い圧力が繰り返しかかることでダメージが蓄積します。
以下のような作用が、虫歯リスクを高めます。
- ・エナメル質のマイクロクラック(微小なヒビ割れ)が発生する
- ・歯の摩耗により象牙質が露出し、細菌の侵入が容易になる
- ・詰め物や被せ物の破損から二次虫歯が発生しやすくなる
- ・咬合の乱れによって特定の歯に負担が集中する
- ・歯の表面が粗くなり、プラークがたまりやすくなる
また、歯ぎしりによって顎関節にも負担がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりなどの不定愁訴の原因にもなり得ます。
歯ぎしりのセルフチェックとリスクサイン
歯ぎしりがあるかどうかを判断するのは難しいですが、以下のような症状が見られる場合、歯ぎしりを疑う必要があります。
- ・朝起きた時に顎がだるい、痛みを感じる
- ・詰め物や被せ物がよく外れる
- ・歯の根元がしみやすい(知覚過敏)
- ・歯の側面にヒビや欠けがある
- ・頬の内側や舌の側面に歯型の跡がついている
- ・歯科検診で咬耗や異常な咬合力を指摘されたことがある
これらのサインに当てはまる場合は、早めに歯科医院で検査・相談することをおすすめします。
歯ぎしりが虫歯に与える具体的な影響
歯ぎしりによる「物理的な圧力」は、目に見えない形で歯を傷つけています。
マイクロクラックは特に注意が必要で、そこから虫歯菌が侵入すると、表面に異常がなくても内部で虫歯が進行していきます。
このタイプの虫歯は、発見が遅れる傾向にあり、進行も早いため、気づいたときには神経まで達しているケースも少なくありません。
また、夜間の歯ぎしりは唾液分泌が減少している時間帯に起こることが多く、唾液による自浄作用が働かないことで、虫歯菌が活性化しやすくなるのです。
歯ぎしり対策で虫歯を予防する方法
虫歯を防ぐためには、歯ぎしりへの対策をしっかり行うことが不可欠です。
セルフケアだけでなく、歯科医院での対処も含めて、次のような方法が効果的です。
- ・夜間用のマウスピース(ナイトガード)の装着
- ・かみ合わせの調整や歯列矯正治療
- ・ストレス軽減のための睡眠改善、ヨガ、深呼吸などのリラクゼーション
- ・日中の食いしばりを意識して防ぐ「リマインダー法」
特にナイトガードは、寝ている間の歯の摩耗やマイクロクラックの発生を物理的に防ぐ有効な方法で、虫歯や知覚過敏の予防にも繋がります。
歯ぎしりによる虫歯を防ぐ生活習慣
日々の生活の中でも、歯ぎしりの予防に役立つ習慣があります。
以下のような行動を心がけることで、虫歯の発生を減らすことができます。
- ・カフェインやアルコールの摂取を控える(特に就寝前)
- ・十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送る
- ・枕の高さや寝具を見直し、リラックスできる寝姿勢をとる
- ・ガムの噛みすぎや無意識の歯の接触を意識的に避ける
- ・3ヶ月に1度の定期検診とプロフェッショナルクリーニングを習慣にする
まとめ
歯ぎしりは、虫歯と無関係ではなく、むしろ虫歯リスクを高める隠れた要因のひとつです。
エナメル質の亀裂や咬耗、詰め物の破損は、いずれも虫歯菌の侵入を容易にしてしまいます。
虫歯予防には、日々の歯磨きだけでなく、歯ぎしりへの早期対処が不可欠です。
セルフチェックや生活習慣の見直しに加え、歯科での検査とナイトガードの活用を通じて、歯の健康を守っていきましょう。
少しでもお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
監修者
神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
【所属】
・日本口腔外科学会
・ICOI国際インプラント学会
・日本口腔インプラント学会
・顎顔面インプラント学会
・顎咬合学会
・スポーツ歯科学会
・アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰
【略歴】
・神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
・医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
・シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
・医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
・医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
・医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
・おおもり北口歯科 開業
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