子どもの矯正、痛い?学校生活への影響は?メリットと親の不安を解消 東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。

お子さまの歯並びが気になり始めた保護者の方へ。子どものうちに矯正を始めることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。治療は痛いのか、学校生活への影響はないのかといった具体的な不安や疑問は尽きないことでしょう。このページでは、小児矯正の必要性やメリット、治療を始める際の注意点、そしてクリニック選びのポイントまで、保護者の皆さまが知りたい情報を網羅的に解説します。

専門的な内容も、初めての方でも理解しやすいように平易な言葉で説明していきますので、ぜひ最後までお読みいただき、お子さまの健やかな成長と輝く未来のために、矯正治療の検討の一助としてお役立てください。お子さまの「今」の歯並びが、将来どのような影響をもたらすのか、そして「今」できる最善の選択肢は何なのか、一緒に考えていきましょう。

目次

子どもの矯正治療、本当に必要?気になる歯並びのサイン

「うちの子の歯並び、もしかして問題があるのかな?」と、ふと鏡の前で考えたことはありませんか。お子さまの健やかな成長を願う保護者の方にとって、歯並びの悩みは尽きないものです。このセクションでは、「本当に矯正治療が必要なのか」と迷う保護者の方々が、小児矯正を検討し始めるきっかけとなる具体的なサインについて解説します。

歯並びは単なる見た目の問題として捉えられがちですが、実は将来の健康にも大きく関わる大切なテーマです。例えば、食事がしにくい、発音が不明瞭になる、虫歯になりやすいといった機能的な問題から、顎の成長に影響を及ぼす骨格的な問題まで、さまざまなリスクが潜んでいます。この情報を通じて、お子さまの歯並びが専門家への相談を考えるべきサインに当てはまるかどうかを確認し、適切なタイミングで一歩を踏み出すきっかけにしていただければ幸いです。

こんな歯並びは要注意!小児矯正を検討する目安

お子さまの歯並びについて、「どこからが問題なのか」と判断に迷うこともあるでしょう。ここでは、特に小児矯正を検討すべき具体的な歯並びの例をいくつかご紹介します。ご自宅で簡単にチェックできる項目ですので、お子さまの口元と照らし合わせながら確認してみてください。

まず、「前歯が大きく前に出ている(出っ歯)」場合です。これは上顎の過成長や下顎の劣成長、あるいはその両方が原因で起こることがあります。口が閉じにくく、前歯をぶつけやすいといったリスクがあるだけでなく、発音にも影響が出ることがあります。次に、「歯がガタガタに生えている(叢生)」です。顎のスペースに対して歯が大きい、あるいは顎の成長が不十分な場合に起こりやすく、歯磨きがしにくいため虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、「噛み合わせが深い(過蓋咬合)」や「受け口(反対咬合)」も注意が必要です。過蓋咬合は、上の前歯が下の前歯を覆い隠すほど深く噛み込んでいる状態で、下の前歯の裏側の歯茎を傷つけたり、顎関節に負担をかけることがあります。反対咬合は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態で、顔の骨格の成長に大きな影響を与え、将来的に外科手術が必要になるケースもあります。これらの状態は、見た目だけでなく、咀嚼機能や顎の成長に悪影響を及ぼす可能性があり、早期の診断と介入が望ましいとされています。

放置するとどうなる?将来的なリスクとは

お子さまの歯並びの乱れを「まだ小さいから」「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、将来的にさまざまな問題を引き起こす可能性があります。保護者の方にとって「後悔したくない」という思いは当然です。ここでは、歯並びの問題を放置した場合に起こりうる、具体的なリスクについて解説します。

まず、顎の成長が不十分なまま放置されると、永久歯が生えるための十分なスペースが確保できず、将来的に健康な歯を抜いて矯正治療を行う「抜歯矯正」や、場合によっては「外科手術」が必要になる可能性が高まります。また、歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい箇所が増え、磨き残しによる虫歯や歯周病のリスクが格段に上がります。これは口腔内の健康を損なうだけでなく、将来的に高額な治療費が必要になることにもつながりかねません。

さらに、噛み合わせの悪さは、食べ物をしっかり噛めない「咀嚼機能の低下」や、正しい発音ができなくなる「発音障害」を引き起こすことがあります。これらは子どもの成長や学習、コミュニケーションに悪影響を与える可能性も否定できません。そして最も懸念されるのが、見た目のコンプレックスによる「心理的な負担」です。歯並びを理由にいじめられたり、人前で笑うことに抵抗を感じたりすることで、お子さまの自己肯定感や社会性が育ちにくくなることもあります。これらのリスクを考えると、早期に専門医に相談し、適切な対応を検討することの重要性をご理解いただけるのではないでしょうか。

なぜ?子どものうちに矯正を始めるべき7つのメリット

お子さまの歯並びが気になり始めた保護者の方にとって、「いつ矯正を始めるのが良いのだろうか」という疑問は尽きないものです。特に、大人の矯正治療との違いや、子どものうちに始めることの具体的な利点については、多くの関心が寄せられています。このセクションでは、子どもの成長期を利用して矯正治療を行うことで得られる、身体的、精神的、そして経済的な7つの大きなメリットについて、詳しく掘り下げていきます。

お子さまの健やかな成長と将来の健康のために、早期に矯正治療を検討することがいかに重要であるか、具体的なメリットを通してご理解いただけるでしょう。歯並びの改善は単に見た目を良くするだけでなく、お子さまの生涯にわたる健康と自信を育む大切なステップとなります。

メリット1:顎の成長を利用して、将来の抜歯リスクを減らせる

子どもの矯正治療の最大のメリットは、何と言っても「顎の骨の成長」を良い方向に利用できる点です。大人の矯正では顎の成長が止まっているため、歯が並ぶスペースを確保するために健康な歯を抜歯しなければならないケースが多くあります。しかし、お子さまの時期は顎の骨がまだ成長途中にあるため、この成長力を借りて顎の骨の大きさやバランスを整えることができるのです。

特に上顎は10歳頃まで、下顎は17〜18歳頃まで成長のピークがあります。この成長期に適切な装置で介入することで、顎を広げたり、前後左右のバランスを調整したりして、永久歯が綺麗に並ぶための十分なスペースを確保しやすくなります。その結果、歯を抜かずに矯正治療を終えられる「非抜歯矯正」の可能性が格段に高まるのです。これは、お子さまにとって大きな身体的負担の軽減につながるだけでなく、親御さまにとっても非常に魅力的な利点と言えるでしょう。

メリット2:顔の骨格バランスが整いやすい

歯並びの乱れは、口元だけでなく、お顔全体の骨格バランスにも影響を与えることがあります。例えば、上顎が過度に発達して前歯が大きく前に出る「出っ歯」や、下顎が前に出すぎる「受け口」といった骨格性の問題は、お子さまの成長期に治療を開始することで、より自然な形で改善が期待できます。

成長期の早い段階から矯正治療を行うことで、顎の骨の成長方向を適切に誘導し、上下の顎の位置関係を理想的なバランスへと近づけることができます。これにより、将来的に顔貌のアンバランスが原因で起こりうるコンプレックスや、外科手術が必要になるリスクを低減できる可能性があります。単に歯を並べるだけでなく、お口周りからお顔全体の調和を整えるという点で、お子さまの矯正治療は非常に大きな価値を持っています。

メリット3:大人の矯正より痛みが少なく、子どもの負担を軽減

矯正治療と聞くと「痛いのではないか」と心配される親御さまは少なくありません。しかし、お子さまの矯正治療は、大人に比べて痛みが少ない傾向にあるというメリットがあります。その理由は、子どもの顎の骨が大人の骨よりも柔らかく、歯を動かす際の抵抗が少ないためです。また、子どもの新陳代謝は活発であるため、歯の移動に伴う組織の変化や回復もスムーズに進みやすいと考えられます。

さらに、お子さまの矯正治療では、顎の成長を促したり、一部の歯を動かしたりする比較的シンプルな装置を使用することが多く、大人で行う本格的なワイヤー矯正に比べて、歯にかかる力が弱めに設定されることが一般的です。これにより、お子さまが感じる痛みや違和感を最小限に抑え、治療を継続しやすくなるという利点があります。

メリット4:虫歯や歯周病の予防につながる

歯並びが乱れていると、歯が重なり合っていたり、ガタガタになっていたりするため、歯ブラシの毛先が届きにくい箇所が多くなります。その結果、磨き残しが増え、虫歯や歯肉炎、ひいては歯周病といったお口のトラブルのリスクが高まってしまいます。特に成長期のお子さまにとって、お口の健康は全身の健康にも直結する重要な要素です。

矯正治療によって歯並びが整うと、一本一本の歯が適切な位置に並び、歯ブラシがすみずみまで届きやすくなります。これにより、毎日のセルフケアが格段に容易になり、虫歯や歯周病のリスクを大幅に低減することが期待できます。お子さまが一生涯使う大切な歯を健康に保つために、矯正治療は予防歯科の観点からも非常に有効な手段と言えるでしょう。

メリット5:発音や呼吸(口呼吸)の改善が期待できる

歯並びは、見た目だけでなく、お口の機能にも深く関わっています。例えば、前歯の間に大きな隙間がある「開咬(かいこう)」の場合、サ行などの発音がしにくくなることがあります。また、出っ歯などで口が閉じにくい状態が続くと、口呼吸が習慣化しやすくなります。口呼吸は、口腔内の乾燥による虫歯リスクの増加や、いびき、扁桃腺の肥大など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

お子さまの矯正治療によって、歯並びや噛み合わせが適切に改善されると、舌の動きがスムーズになり、正しい発音ができるようになることがあります。さらに、口をきちんと閉じられるようになることで、自然と鼻呼吸が促され、口呼吸に伴うリスクを軽減する効果も期待できます。お子さまの健やかな成長をサポートする上で、発音や呼吸といった機能面の改善は非常に重要なメリットと言えるでしょう。

メリット6:見た目のコンプレックスを解消し、子どもの自信を育む

お子さまの歯並びが周囲から見て気になる状態だと、学校生活などでからかわれたり、ご本人も見た目を気にして人前で話したり笑ったりすることに抵抗を感じるようになることがあります。このような経験は、お子さまの自己肯定感を低下させ、精神的な成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に思春期にかけては、見た目に対する意識が高まる時期でもあります。

早期に矯正治療を行うことで、歯並びの悩みを解消し、お子さまが自信を持って笑顔を見せられるようになります。見た目のコンプレックスから解放されることは、積極的に社会と関わり、健やかな人間関係を築く上での大きな助けとなるでしょう。お子さまの心身の成長をサポートし、「自信を持って輝く未来」をプレゼントできることは、親御さまにとっても何よりの喜びとなるはずです。

メリット7:トータルの治療費を抑えられる可能性がある

矯正治療にはある程度の費用がかかるため、経済的な負担を心配される親御さまも多いことでしょう。しかし、子どものうちに矯正治療を開始することで、結果的にトータルの治療費を抑えられる可能性があります。お子さまの成長期に行う「1期治療(骨格矯正)」で顎のバランスを整え、永久歯が正しく並ぶための土台を作っておくことで、将来的に必要となるかもしれない「2期治療(本格矯正)」が、よりシンプルで短期間で済むようになるケースがあるからです。

1期治療で問題を解決できる範囲が広ければ、2期治療が不要になったり、抜歯や外科手術といった、より費用のかかる処置を回避できたりする可能性も高まります。つまり、早期に適切な治療に「投資」することで、将来の大きな出費や複雑な治療を未然に防ぎ、結果として費用対効果を高めることができるのです。これは、長期的な視点で見ると非常に賢明な選択と言えるでしょう。

知っておきたい小児矯正のデメリットと注意点

子どもの矯正治療を検討する際、メリットだけでなく、事前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。治療を始めてから「こんなはずではなかった」とならないよう、現実的な側面をしっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、治療を始める前に保護者の皆様が覚悟しておくべき点について具体的に解説していきます。

治療期間が長くなることがある

小児矯正は、顎の成長を利用する1期治療と、永久歯が生えそろった後に行う2期治療に分かれる場合があります。そのため、全体として大人の矯正よりも治療期間が長くなる可能性があります。1期治療で一度歯並びが整ったように見えても、永久歯が生えそろうのを待ってから再度2期治療が必要になったり、治療後のきれいな歯並びを維持するための保定期間が長く続くこともあります。

例えば、1期治療に1〜3年、その後観察期間を経て、2期治療にさらに1〜2年かかることも珍しくありません。お子様の成長段階に合わせて段階的に治療を進めるため、トータルで数年間という長い期間にわたって歯科医院へ通院が必要になるケースもあります。仕事や育児で忙しい保護者の方にとっては、長期にわたる通院が負担に感じることもあるかもしれません。治療期間については、歯科医師とよく相談し、具体的な目安を確認しておくことが重要です。

子ども本人の協力とモチベーションが不可欠

小児矯正の成功は、お子様ご自身の協力に大きく左右されます。特に、取り外し式の装置を使用する場合、決められた時間装着しないと効果が得られません。また、矯正装置を付けている間は、お口の中に食べかすが残りやすくなるため、普段以上に丁寧な歯磨きが求められます。

お子様が治療の必要性を理解し、積極的に協力してくれる環境づくりが不可欠です。親御様が一方的に治療を進めるのではなく、歯科医師からの声かけや親御様からの励ましを通じて、お子様自身がモチベーションを維持できるようサポートしてあげましょう。定期的な通院だけでなく、日々の生活の中での親御様のサポートがお子様の治療を成功へと導く鍵となります。

装置によっては虫歯のリスクが高まる

矯正治療中に装着する装置によっては、一時的に虫歯のリスクが高まることがあります。特に固定式のブラケット装置などは、装置の周りに食べかすが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくい部分ができるため、普段よりも丁寧に歯磨きをしないと磨き残しが増えてしまうからです。

しかし、これは適切なケアを行うことで管理できるリスクです。歯科医院では、矯正中の歯磨き指導や定期的なクリーニング、フッ素塗布などを行い、虫歯予防を徹底します。ご家庭でも、親御様による仕上げ磨きやフロスの使用をサポートするなど、日々の口腔ケアを丁寧に行うことが大切です。虫歯を予防しながら、安心して治療を進めることができるでしょう。

成長によっては2期治療(本格矯正)が必要になることも

小児矯正の1期治療は、主に顎の骨の成長をコントロールし、永久歯がきちんと生えそろうための土台を整えることを目的としています。この1期治療だけで理想的な歯並びが完成するケースもありますが、すべてのお子様に当てはまるわけではありません。

永久歯がすべて生えそろった後、個々の歯の傾きや位置の微調整が必要になる場合は、2期治療(本格矯正)へと移行することがあります。1期治療の目的は、将来的な2期治療をより簡単なものにしたり、場合によっては不要にすることにあります。しかし、お子様の成長の個人差や歯並びの状態によっては、1期治療を終えた後でも、さらなる本格的な治療が必要になることを理解しておくことが、治療計画全体を把握する上で重要になります。

【親の不安を解消】子どもの矯正治療 Q&A

ここまで子どもの矯正治療の必要性や多くのメリット、そして治療における注意点についてお話ししてきました。しかし、実際に治療を検討するにあたり、「結局、うちの子にはどんな治療が合っているの?」「本当に痛くないの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった具体的な疑問や不安を抱えている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このセクションでは、多くの保護者が抱える代表的な疑問に対し、一問一答形式で分かりやすくお答えします。これまでの内容を復習しつつ、より実践的な情報を提供することで、お子さまの矯正治療を始めるにあたっての最後の不安を解消し、安心して次の一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

Q1. 治療は痛い?子どもが嫌がらないか心配

お子さまの矯正治療で、最も保護者の方が心配されることの一つが「痛み」ではないでしょうか。子どもの矯正治療は、大人の矯正に比べて痛みが少ない傾向にあります。

その理由として、子どもの顎の骨はまだ成長途中であり、大人の骨に比べて柔らかいため、歯が動きやすいという点が挙げられます。そのため、比較的弱い力でゆっくりと歯を動かすことが可能です。装置を初めて装着した時や調整した後、数日間は歯が浮いたような違和感や鈍い痛みを感じることがありますが、ほとんどの場合、数日で慣れていきます。

もし痛みが強く、お子さまがどうしても我慢できない場合には、痛み止めを服用するといった対処法もありますので、過度な心配は不要です。矯正専門の歯科医師は、お子さまの感受性にも配慮しながら、痛みを最小限に抑える治療計画を立ててくれます。

Q2. 学校生活への影響は?(見た目・食事・体育や部活)

学校生活への影響も、保護者の方が気にされる大きなポイントです。矯正装置の「見た目」については、最近では目立ちにくい装置が多く登場しています。例えば、透明なプラスチック製のマウスピース型矯正装置は、装着していることがほとんど分かりませんし、取り外しも可能です。また、歯の裏側に装着するリンガルブラケット矯正装置のような選択肢もあります。これらの装置であれば、人目を気にすることなく学校生活を送れるでしょう。

「食事」に関しては、装置の種類にもよりますが、ワイヤーとブラケットを用いる固定式の装置の場合、硬いものや粘着性の高い食べ物(お餅、キャラメルなど)は避けていただくことがあります。装置に食べ物が挟まりやすくなるため、食後は丁寧に歯磨きをする習慣が大切です。マウスピース型矯正装置であれば、食事の際に取り外せるため、比較的制限は少なくなります。

「体育や部活動」においては、ほとんどの場合、普段通り活動できます。ただし、サッカーやバスケットボールなど、人との接触が多い激しいスポーツをする場合は、口元への衝撃から歯や装置を守るために、専用のマウスガードの使用を推奨する場合があります。事前に歯科医師にご相談ください。

Q3. 治療期間と通院頻度はどれくらい?

子どもの矯正治療は、大きく1期治療と2期治療に分かれることが多く、トータルの治療期間は患者さまの症状や成長段階によって異なります。

一般的に、乳歯と永久歯が混在する時期に行う1期治療は、1年から3年程度が目安となります。その後、永久歯が生えそろうまで経過観察期間があり、もし2期治療(本格矯正)が必要になった場合は、さらに1年から2年程度の期間を要することが多いです。

通院頻度も治療段階や使用する装置によって幅があります。装置の調整や口腔内のチェックのために、月に1回程度から、成長観察期間中は2〜3ヶ月に1回程度の通院となるでしょう。忙しい保護者の方のために、一般的な目安としてお伝えしましたが、お子さま一人ひとりの状況に合わせて歯科医師から具体的な期間や頻度の説明がありますので、詳しくご確認ください。

Q4. 費用はいくらかかる?

矯正治療は決して安いものではありません。費用に関するご不安も当然のことと思います。子どもの矯正治療の費用には、初診時の相談料、精密検査・診断料、矯正装置料、毎月の調整料、そして治療後の保定装置料などが含まれます。これらの費用は、選択する装置の種類や治療の難易度、歯科医院の方針によって大きく異なります。

一般的な費用の目安としては、1期治療で30万円から50万円程度、2期治療が必要な場合は40万円から70万円程度が別途かかることが多いです。そのため、1期治療と2期治療を合わせると、総額で70万円から120万円程度が目安となるでしょう。ただし、これはあくまで一般的な相場であり、治療内容や歯科医院によって費用には幅がありますので、必ず事前に詳しい見積もりを確認してください。

多くの歯科医院では、デンタルローンや分割払いといった支払い方法も用意しています。治療を検討する際には、費用についても納得がいくまで相談することをおすすめします。

Q5. 親はどんなサポートをすればいい?

子どもの矯正治療は、歯科医師だけでなく、お子さま本人と保護者の方の協力が不可欠です。保護者の方には、治療を成功させるためにいくつか重要な役割があります。

まず、取り外し式の装置を使用している場合、お子さまが指示された装着時間を守れているかを確認し、促してあげてください。また、装置の装着中は特に虫歯のリスクが高まるため、毎日の丁寧な歯磨きと口腔ケアのサポートも重要です。磨き残しがないか仕上げ磨きをしてあげたり、正しい歯磨きの方法を一緒に練習したりすることも大切でしょう。

さらに、治療は長期にわたるため、お子さまのモチベーションを維持するための前向きな声かけや励ましが非常に重要です。そして、定期的な通院への付き添いも保護者の方の大きな役割です。このように、お子さまと保護者の方が二人三脚で治療に取り組む姿勢が、良い治療結果へとつながります。

子どもの矯正治療の種類と流れ

お子さまの歯並びが気になり、「いざ矯正治療を始めよう」と考え始めた時、次に気になるのは「いつから始めるべきか」「どのような治療方法があるのか」「治療はどんなステップで進むのか」といった具体的な疑問ではないでしょうか。このセクションでは、治療を始めるにあたって保護者の方が知っておきたい、小児矯正治療の全体像を分かりやすくご説明します。治療のタイミングから、使用される様々な装置、そして初診相談から治療完了までのプロセスを具体的に解説することで、お子さまの矯正治療に対する不安を解消し、安心して次の一歩を踏み出すお手伝いをします。

始める時期はいつから?1期治療と2期治療の違い

小児矯正治療を考える上で、最も重要なポイントの一つが「治療を始めるタイミング」です。お子さまの矯正治療は、大きく分けて「1期治療」と「2期治療」という二つの段階があります。

「1期治療(学童期治療)」は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の、およそ6歳から12歳頃に行われる治療です。この時期は顎の骨が成長途中にあるため、その成長を利用して顎の大きさをコントロールしたり、永久歯が正しく生え揃うためのスペースを確保したりすることが主な目的となります。例えば、上顎は10歳頃まで、下顎は17〜18歳頃まで成長が続くと言われており、特に顎の成長が活発な時期に介入することで、将来的な抜歯のリスクを減らしたり、より良い顔の骨格バランスを形成したりする効果が期待できます。このため、一般的には8歳頃までに治療を開始することが推奨されることが多いです。

一方、「2期治療(本格治療)」は、永久歯が全て生え揃った12歳以降に行われる治療です。1期治療で顎の土台が整えられていても、個々の歯の向きや位置をより精密に調整する必要がある場合に検討されます。1期治療と2期治療の明確な違いを理解しておくことは、お子さまにとって最適な治療計画を立てる上で非常に大切になります。

主な矯正装置の種類(マウスピース、拡大床、ブラケットなど)

小児矯正治療では、お子さまの歯並びの状態や治療目標に応じて、様々な種類の矯正装置が用いられます。それぞれの装置には特徴があり、メリットとデメリットも異なります。

代表的な装置の一つが「拡大床」です。これは取り外し可能な装置で、主に上顎や下顎の骨を広げ、歯が正しく並ぶためのスペースを作る目的で使用されます。取り外しができるため、食事や歯磨きの際に不便を感じにくいというメリットがある一方で、お子さま自身が装置の装着時間を守る必要があるため、協力が不可欠となります。

次に「マウスピース型矯正装置」です。透明なマウスピースを段階的に交換していくことで歯を動かします。目立ちにくく、取り外しができるため衛生的というメリットがあり、近年人気が高まっています。しかし、適応できる症例が限られる場合があり、1日20時間以上の装着が求められるため、お子さまの自己管理能力が重要になります。

そして、大人の矯正治療でもよく用いられる「ブラケット装置(マルチブラケット)」もあります。これは歯の表面にブラケットという小さな装置を取り付け、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。非常に多くの症例に対応でき、歯を確実に移動させられるというメリットがあります。しかし、装置が目立ちやすいことや、取り外しができないため歯磨きがやや難しくなること、食事制限があることなどがデメリットとして挙げられます。これらの装置の中から、お子さまのお口の状態やライフスタイルに合った最適なものが選択されます。

初診相談から治療完了までの基本的なステップ

お子さまの矯正治療は、いくつかのステップを経て進んでいきます。保護者の方が治療の全体像を把握しておくことで、安心して治療に臨むことができます。

まず最初のステップは「初診相談」です。お子さまの歯並びや噛み合わせで気になる点を歯科医師に相談し、小児矯正治療の必要性や大まかな治療方針について説明を受けます。次に「精密検査・診断」が行われます。レントゲン撮影や口腔内写真、歯型の採取などを行い、お子さまの顎の骨の状態や歯並びを詳細に分析します。これらのデータに基づいて、具体的な「治療計画の説明と同意」が行われます。歯科医師から、お子さまに最適な治療方法、使用する装置、治療期間、費用などについて詳しく説明を受け、保護者の方が納得した上で治療開始の同意をします。

同意後、「矯正装置の装着・治療開始」となります。装置を装着した後は、定期的に歯科医院に通い、装置の調整や歯の動きの確認を行います。この「定期的な調整」は、治療の進行状況に応じて月に1回から数ヶ月に1回程度の頻度で行われることが一般的です。そして、目標とする歯並びが達成されたら「治療完了」となりますが、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、「保定期間」へと移行します。この期間は「保定装置」と呼ばれる装置を使用し、時間をかけて歯を安定させることが重要です。これらのステップを経て、お子さまの健やかな歯並びが育まれていきます。

後悔しないための矯正歯科の選び方

お子さんの歯並びについて考え始めると、どの矯正歯科を選んだら良いのか、情報が多すぎて迷ってしまう保護者の方も少なくないでしょう。信頼できる専門家を見つけることは、お子さんの治療を成功させる上で非常に重要なステップです。良いクリニックを選ぶことは、治療の満足度を大きく左右するだけでなく、お子さんの精神的な負担軽減にもつながります。このセクションでは、お子さんの矯正治療において、後悔しないためのクリニック選びの具体的なチェックポイントをご紹介します。

小児矯正の経験・症例が豊富か

クリニックを選ぶ上で最も重視したいのが、小児矯正に関する専門性と豊富な経験があるかどうかです。大人の矯正と子どもの矯正では、アプローチの仕方が大きく異なります。子どもの矯正治療は、顎の成長を利用して歯並びを整えるため、成長期の骨格や歯の生え変わりを熟知している必要があります。そのため、小児矯正の症例数が豊富で、さまざまなケースに対応してきた実績がある歯科医師を選ぶことが重要です。クリニックのウェブサイトで小児矯正の症例写真を確認したり、日本矯正歯科学会が認定する「認定医」や「専門医」の資格を持つ医師が在籍しているかどうかも、クリニックの専門性を見極めるための一つの目安になるでしょう。

費用や治療計画について丁寧に説明してくれるか

治療の必要性や方法、期間、費用といった情報は、保護者の方にとって非常に重要な判断材料です。特に費用については、「総額でいくらかかるのか」「追加費用が発生する可能性はあるのか」など、不透明な点が多いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。納得のいく治療を受けるためには、治療計画や費用の内訳について、保護者が理解できるまで丁寧に説明してくれる歯科医師を選ぶことが大切です。質問しやすい雰囲気であるか、疑問に思ったことを気軽に尋ねられるかどうかも、信頼できるクリニックを見つける上で重要なポイントとなります。

子どもが安心して通える雰囲気・環境か

お子さんの矯正治療は、長期にわたることも少なくありません。そのため、お子さん自身が嫌がらずに、安心して通院できる環境であるかどうかも非常に重要な要素です。歯科医院のスタッフが子どもへの対応に慣れているか、院内が清潔で明るい雰囲気か、キッズスペースがあるかなど、お子さんの視点に立って確認してみましょう。また、保護者の方の仕事や学校帰りに通いやすい立地であるか、診療時間や予約の取りやすさなども、長期的な治療を続ける上で無視できないポイントです。通院が負担になってしまうと、お子さんのモチベーション維持も難しくなりかねません。親子で安心して、快適に治療を続けられるクリニックを選ぶことが、治療の成功へとつながるでしょう。

まとめ:子どもの健やかな成長のために、まずは専門家への相談から始めよう

ここまで、子どもの矯正治療の必要性や多くのメリット、そして知っておきたい注意点までを詳しくご紹介してきました。子どものうちに矯正治療を始めることは、顎の成長を利用できるという最大の強みがあり、将来的な抜歯のリスクを減らしたり、治療全体の期間や費用を抑えられる可能性を秘めています。

しかし、治療期間の長さや子ども本人の協力の必要性、装置による虫歯のリスク、そして成長によっては2期治療が必要になる可能性など、保護者の方が事前に理解しておくべき側面もあります。これらのメリットと注意点を総合的に踏まえた上で、お子さまにとって最適な選択をするためには、専門家による正確な診断が不可欠です。

お子さまの歯並びや口元について少しでも気になる点があれば、「うちの子は矯正が必要なのだろうか」「いつ頃から始めるのが良いのだろうか」と一人で悩まずに、まずは気軽に矯正歯科に相談してみることを強くおすすめします。専門医に相談することで、お子さまの現在の状態と将来の見込みを詳しく知ることができ、疑問や不安を解消しながら、子どもの健やかな成長をサポートするための具体的な一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

監修者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科

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