インプラント治療 CTG(歯肉移植)

おおもり北口歯科です。
歯茎が痩せてしまって、インプラント治療が受けられないとお悩みではありませんか?
歯茎が後退してしまうと、見た目だけでなく、インプラント治療にも大きな支障が出てしまいます。
そんな問題を解決するのが、結合組織移植術(CTG)という治療法です。
今回は、CTGの詳細や、どのようなメリットがあるのかをわかりやすく解説します。
CTGを受けることで、インプラント治療の成功率が高まり、自然な笑顔を取り戻せる可能性が広がります。
歯茎の状態でお悩みの方は、ぜひCTGについて検討してみてください。

 

結合組織移植術(CTG)とは?

結合組織移植術(CTG)は、歯茎が痩せて薄くなってしまった部分に、口蓋(上あごの天井部分)から採取した結合組織を移植して、歯肉の厚みやボリュームを回復させる治療法です。
特に、歯茎が後退してしまったり、インプラント治療を行うための歯茎の厚みが足りない場合に適応されます。
CTGを行うことで、歯肉の見た目だけでなく、機能的な改善も期待できます。
薄くなった歯茎を厚くすることで、歯周組織の保護力が向上し、インプラント治療の成功率も高まります。
審美面でも、周囲の天然歯との調和が保たれるため、自然な口元を実現できます。
CTGは、特に審美性が重要視される前歯部の治療でよく行われ、見た目の美しさを保ちながら機能を改善するための治療法として広く認知されています。

 

CTGが適応されるケース

結合組織移植術(CTG)は、歯肉が痩せてしまい、インプラント治療やブリッジ治療が困難な場合に適応されます。
たとえば、歯周病や加齢、ブラッシングの圧が強すぎることで歯肉が下がってしまった場合や、歯根が露出して知覚過敏を引き起こしている場合が対象となります。
さらに、抜歯後に歯茎が痩せてしまったケースや、インプラント治療の前に歯肉の厚みが必要とされるケースでもCTGが有効です。
歯肉の状態によっては、インプラントがうまく埋入できないことがあるため、CTGを施すことで土台をしっかりと整えることができます。
また、歯肉の退縮により、見た目が気になる方にも効果的です。
審美性の改善を図りつつ、歯肉の健康を回復させるため、CTGは美しく機能的な口元を取り戻すための治療法として選ばれることが多いです。

 

CTGのメリット

CTGの大きなメリットの一つは、痩せた歯茎を回復させることで、インプラント治療が可能になることです。
歯茎の厚みやボリュームが増すことで、インプラントを支える土台が安定し、長期的に安定した治療結果が期待できます。
また、見た目の改善もCTGの大きな利点です。
歯肉が痩せてしまうと、笑った時の口元が不自然に見えることがありますが、CTGにより自然な見た目を取り戻すことが可能です。
さらに、歯肉の厚みが回復することで、歯と歯の間に隙間がなくなり、ブラッシングがしやすくなるため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
CTGは審美性と機能性の両方を向上させる治療法であり、歯肉の健康を取り戻すだけでなく、インプラント治療の成功率を高めるためにも重要な手術です。

 

CTGのデメリット

CTGにはいくつかのデメリットも存在します。
まず、治療には高い技術力が必要です。
歯科医師の経験や技術によって結果が左右されるため、信頼できる医師のもとで治療を受けることが重要です。
特に、インプラント周囲の結合組織を慎重に扱う必要があり、歯科医師の熟練度が問われます。
また、手術後に痛みや腫れが生じることがあります。
これは個人差があるものの、通常2~3日ほどで軽減しますが、場合によっては痛み止めや抗生物質が処方されることもあります。
感染症のリスクもあるため、術後のケアは特に重要です。
さらに、治療費も自由診療であるため、比較的高額になる傾向があります。
費用は、治療の範囲や歯科医院によって異なりますが、事前に費用面を確認しておくことが大切です。

 

CTGとFGGの違い

結合組織移植術(CTG)と遊離歯肉移植術(FGG)は、いずれも歯肉移植の手術ですが、その方法や目的に違いがあります。
CTGは、上顎の結合組織を採取して、歯肉の厚みを増やすために行われます。
特に審美性が求められる前歯部での治療に適しています。
一方、FGGは上皮組織と結合組織を一緒に移植する方法で、歯肉の量を増やすことを目的としています。
FGGは、奥歯など審美性よりも機能性が重視される部位で行われることが多いです。
また、FGGは手術が比較的簡単で、CTGよりも治療費が安価になる傾向がありますが、見た目に影響が出る可能性があるため、審美性が求められる部位ではCTGが選ばれることが一般的です。

 

CTGは、歯肉の健康とインプラント治療の成功を両立させるための重要な治療法です。
治療法の選択は、歯科医師とよく相談し、自分に最適な方法を見つけることが大切です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

監修者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業

 

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