インビザラインユーザー必見:長時間装着でも快適な口臭ケア方法

東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
インビザライン矯正を始められた皆様の中には、「最近、口臭が気になるな」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。矯正治療は順調に進めたい一方で、口臭が気になって自信が持てないと感じることは少なくありません。この記事では、インビザライン装着中に口臭が発生しやすくなる理由から、日常生活やビジネスシーンで実践できる具体的なケア方法、さらには口臭を悪化させないための生活習慣まで、インビザライン治療中の口臭対策を網羅的に解説します。気になる口臭の悩みを解消し、自信を持って快適にインビザライン治療を続けられるようになるでしょう。
インビザライン矯正中に口臭が気になる…もしかして自分だけ?
インビザライン矯正を始めてから、ご自身の口臭が気になるようになったと感じる方は、決して少なくありません。これは特別なことではなく、マウスピース矯正の特性上、多くの方が経験する可能性のあるお悩みの一つです。「もしかして自分だけなのでは?」と不安に思う必要はありません。
インビザラインは透明なマウスピースを装着して歯並びを整える矯正方法で、目立ちにくいという大きなメリットがあります。しかし、このマウスピースが歯を覆うことで、お口の中の環境は大きく変化します。普段とは異なる環境になるため、口臭がいつもより強く感じられるのは自然なことなのです。
マウスピースを長時間装着することで、唾液の循環が悪くなったり、汚れが溜まりやすくなったりと、口臭の原因となる要素が増える傾向にあります。そのため、インビザライン治療中に口臭が気になるのは、多くの方が経験する共通の悩みであるとご理解いただき、具体的な対策を講じることで改善できる可能性が高いことを知っておいてください。
なぜ?インビザライン装着中に口臭が強くなる3つの原因
インビザライン矯正中に口臭が気になる場合、その原因を正しく理解することが、効果的な対策へとつながります。このセクションでは、インビザライン装着中に口臭が強くなりやすい主な原因を3つに分けて詳しく解説していきます。それぞれの原因を把握することで、ご自身の状況に合わせた適切なケアを見つける手助けとなるでしょう。
原因1:唾液の循環が悪くなり、細菌が繁殖しやすくなる
唾液は、お口の中の健康を保つために非常に重要な役割を担っています。食べかすや細菌を洗い流す「自浄作用」、虫歯の原因となる酸を中和する「緩衝作用」、歯の再石灰化を促す「修復作用」、そして細菌の増殖を抑える「抗菌作用」など、多岐にわたる働きがあります。これらの唾液の作用が適切に機能することで、お口の中は清潔に保たれ、口臭の発生も抑えられています。
しかし、インビザラインのマウスピースを装着していると、歯や歯茎が常にマウスピースで覆われた状態になります。この状態では、唾液が歯の表面や歯周組織に十分に届きにくくなり、唾液による自浄作用が低下してしまうことがあります。唾液の循環が悪くなると、お口の中の食べかすや剥がれ落ちた粘膜が洗い流されにくくなり、細菌が増殖しやすい環境が作られてしまいます。
特に、インビザライン装着中は唾液の自浄作用が低下し、口臭の原因となる細菌が繁殖する可能性が高まります。細菌が増殖すると、揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれる口臭の主な原因物質を産生し、それが口臭として感じられるようになるのです。そのため、インビザライン治療中は、唾液の分泌を促し、お口の中を清潔に保つ工夫がより一層重要になります。
原因2:マウスピースや歯に付着した汚れ(プラーク)
プラーク(歯垢)とは、お口の中に存在する細菌の塊です。食べかすや唾液の成分が混じり合って歯の表面に付着し、ネバネバとした白い膜状に見えることがあります。このプラークの中の細菌が、食べかすのタンパク質などを分解する際に、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)などのガスを発生させます。プラークが蓄積すると、虫歯や歯周病の原因にもなりますので、日々の丁寧な清掃が不可欠です。
インビザラインを装着していると、このプラークが歯の表面だけでなく、マウスピースの内側にも付着しやすくなります。特に、マウスピースを装着したまま食事をしてしまうと、食べかすが歯とマウスピースの隙間に閉じ込められた状態になります。この閉じ込められた食べかすは、細菌にとって格好のエサとなり、瞬く間に増殖を始め、強い口臭を発生させてしまいます。
また、食事の後に歯磨きが不十分なままマウスピースを再装着することも、口臭を悪化させる大きな原因です。磨き残しがある状態でマウスピースを装着すると、その汚れが長時間お口の中に留まることになり、細菌が繁殖しやすい温室のような環境を作り出してしまいます。そのため、インビザライン治療中は、マウスピースを外して食後には必ず歯磨きを行い、マウスピース自体も清潔に保つことが非常に重要です。
原因3:虫歯や歯周病など、お口のトラブルが潜んでいる可能性
これまでご紹介した唾液の循環不全やプラークの付着への対策をしっかり行っても口臭が改善しない場合、お口の中に虫歯や歯周病といった根本的なトラブルが潜んでいる可能性があります。虫歯が進行すると、歯に穴が開き、その部分に食べかすが詰まりやすくなったり、虫歯菌が口臭の原因となるガスを発生させたりすることがあります。
また、歯周病は、歯茎の炎症や出血、歯を支える骨の破壊を引き起こす病気ですが、その進行とともに特有の強い口臭を発生させます。歯周病菌が歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間で増殖し、タンパク質を分解する際に、腐ったような不快な臭いを放つガスを作り出すためです。インビザライン治療中に適切な口腔ケアができていないと、これらの虫歯や歯周病のリスクが高まり、結果として口臭が強くなることがあります。
インビザライン矯正中の口臭を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、矯正治療自体の妨げになる可能性もあります。もしセルフケアで改善が見られない場合は、口臭がこれらの病気のサインであることも考えられますので、矯正を担当している歯科医師に相談し、お口全体の健康状態をチェックしてもらうことが大切です。
自宅で毎日できる!インビザライン中の基本的な口臭ケア方法
インビザライン矯正中の口臭対策は、毎日の地道なセルフケアが何よりも重要です。適切なケアを継続することで、口臭を効果的に予防し、自信を持って矯正治療を続けることができます。ここでは、日々の生活に取り入れやすい「口腔ケア」「マウスピースケア」「プラスαのケア」という3つの柱を軸に、具体的な口臭対策の方法を詳しくご紹介します。
【口腔ケア編】歯と歯茎の健康を守る正しい歯磨き
口臭の大部分は、口の中に存在する細菌が食べかすや剥がれた粘膜などを分解する際に発生するガスが原因です。そのため、口内の清潔を保つための正しい歯磨きは、口臭予防の基本中の基本となります。インビザライン矯正中は、通常の歯磨きに加えて、より丁寧なケアが求められます。このセクションでは、矯正治療を成功させるためにも不可欠な、歯と歯茎の健康を守るための正しい歯磨き方法について解説します。
歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを活用する
補助清掃用具とは、歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを取り除くための道具のことです。歯ブラシによる歯磨きだけでは、お口の中の汚れを完全に除去することは難しいと言われています。特にインビザライン矯正中は、歯並びが変化する過程で歯と歯の間に一時的に隙間ができやすくなります。この隙間には食べかすやプラークが溜まりやすく、これが口臭や虫歯、歯周病の原因となることがあります。
そこで重要になるのが、歯間ブラシやデンタルフロスの活用です。歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間に合わせてサイズを選び、食べかすやプラークを効果的にかき出すことができます。一方、デンタルフロスは、歯と歯が接する面や歯と歯茎の境目など、歯間ブラシが届きにくい狭い部分の汚れを除去するのに適しています。これらの補助清掃用具を毎日使うことで、口臭の原因となる細菌の温床を徹底的に取り除き、お口全体を清潔に保つことが可能です。
食後やマウスピース装着前の歯磨きを徹底する
口臭対策において、歯磨きの「タイミング」は非常に重要です。特にインビザライン治療中は、「食後すぐ」と「マウスピースを再装着する直前」の歯磨きを徹底することが不可欠です。食後すぐに歯磨きをすることで、食べかすや糖分が口の中に残る時間を最小限に抑えられます。これにより、口臭の原因となる細菌が食べかすを分解し、不快なガスを発生させる機会を減らすことができます。
さらに、マウスピースを装着する直前の歯磨きも徹底してください。もし食べかすや糖分が残ったままマウスピースを装着してしまうと、歯とマウスピースの間に食べかすが閉じ込められ、細菌が繁殖しやすい温室のような環境が長時間続くことになります。これは、口臭を悪化させるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高めてしまいます。毎食後の丁寧な歯磨きと、マウスピース装着前の最終確認を習慣にすることで、インビザライン治療中の口臭を効果的に予防できます。
【マウスピースケア編】清潔を保つための正しい洗浄と保管
インビザライン治療において、口臭予防は歯をきれいにすることだけでは完結しません。毎日長時間お口の中に装着するマウスピース自体を清潔に保つことが、口臭を抑える上で非常に重要です。マウスピースに付着した細菌や汚れは、それ自体が口臭の原因となるだけでなく、歯にも細菌を移してしまう可能性があります。このセクションでは、マウスピースの清潔を保つための正しい洗浄と保管方法について解説します。
マウスピースは専用の洗浄剤か、柔らかい歯ブラシで優しく洗う
インビザラインのマウスピースを清潔に保つためには、毎日の丁寧な洗浄が欠かせません。洗浄の基本は、取り外したらすぐに「指で優しくこすり洗い」をするか、または「柔らかい毛先の歯ブラシを水につけて軽く磨く」ことです。このとき、摩擦でマウスピースを傷つけないよう、優しく丁寧に汚れを落とすことを心がけてください。
より徹底した洗浄を希望される場合は、市販されている「マウスピース専用の洗浄剤」を使用するのが効果的です。専用の洗浄剤は、マウスピースの素材に合わせた成分でできており、傷つけずに細菌を除去し、清潔さを保つことができます。正しい方法で洗浄することで、マウスピースを衛生的に保ち、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぎましょう。
NGな洗浄方法:歯磨き粉や熱湯は傷や変形の原因に
インビザラインのマウスピースを洗浄する際には、避けるべき方法があります。特に注意が必要なのは、「歯磨き粉の使用」と「熱湯での洗浄」です。一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれており、これを使ってマウスピースを磨くと、表面に目に見えないほどの細かい傷がついてしまいます。この傷は、細菌が付着・増殖する温床となり、かえって不衛生な状態を引き起こし、口臭の原因となる可能性があります。
また、熱湯での洗浄も避けてください。インビザラインのマウスピースはプラスチックでできているため、熱湯に触れると変形する恐れがあります。マウスピースが変形すると、歯へのフィット感が損なわれ、矯正効果が低下するだけでなく、歯とマウスピースの間に隙間ができ、食べかすが挟まりやすくなるなど、新たな口臭の原因にもなりかねません。マウスピースを傷つけたり変形させたりしないよう、必ず水かぬるま湯で優しく洗い、専用の洗浄剤を活用してください。
保管する際はしっかり乾燥させて専用ケースに入れる
マウスピースを清潔に保つためには、洗浄後の「保管方法」も非常に重要です。洗浄を終えたマウスピースに水分が残ったままだと、湿気の多い環境を好む細菌が繁殖しやすくなってしまいます。そのため、マウスピースをケースに入れる前には、清潔なティッシュや柔らかい布などで優しく水分を拭き取るか、自然乾燥させて「しっかりと乾燥させる」ことを徹底してください。
また、乾燥させたマウスピースは、必ず「専用のケースで保管する」習慣をつけましょう。これにより、紛失や破損を防げるだけでなく、外部からのホコリや細菌の付着も防ぎ、常に衛生的な状態を保つことができます。適切に洗浄し、乾燥させた上で専用ケースに保管することで、清潔なマウスピースを維持し、口臭予防に繋げましょう。
【プラスαのケア】唾液の分泌を促して口内を潤す
これまでのセクションでは、歯やマウスピースの物理的な清掃について解説してきました。しかし、口臭の原因の一つとして、「唾液の減少」も挙げられます。唾液には口内の自浄作用や抗菌作用があり、その分泌を促し口内を潤すことは、口臭予防に大いに役立ちます。ここでは、日々のケアに加えて、さらに一歩進んだ「プラスαのケア」として、唾液の分泌を促す具体的な方法をご紹介します。
こまめな水分補給で口の乾きを防ぐ
口内が乾燥すると、唾液の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなるため、口臭の原因となります。この乾燥を防ぐための最も基本的かつ効果的な方法が、こまめな水分補給です。水分補給は、直接的に口内を潤すだけでなく、唾液腺を刺激して唾液の分泌を助ける効果も期待できます。
この際、補給する水分は「水」または「糖分を含まないお茶」が基本です。糖分を含むジュースやスポーツドリンクは、口内の細菌のエサとなり、かえって口臭を悪化させる可能性があるので避けてください。ビジネスシーンでは、デスクに水筒やタンブラーを置いておくなど、意識的に水分補給を習慣づけることで、口の乾きを防ぎ、口臭予防に繋げることができます。
唾液腺マッサージで唾液の分泌を促す
唾液の分泌を直接的に促す効果的なセルフケアとして、「唾液腺マッサージ」が挙げられます。唾液は、口の中を清潔に保ち、細菌の増殖を抑える重要な役割を担っています。このマッサージを日常的に取り入れることで、口内が潤い、口臭の発生を抑えることができます。主な唾液腺は3ヶ所あり、それぞれに効果的なマッサージ方法があります。
まず、「耳下腺(じかせん)」は、耳たぶの前あたりに位置します。ここを人差し指から小指までの4本の指で優しく円を描くようにマッサージします。次に、「顎下腺(がっかせん)」は、あごの骨の内側の柔らかい部分にあります。親指で下から押し上げるように数回マッサージしてください。最後に、「舌下腺(ぜっかせん)」は、あごの先のくぼみに位置し、舌の付け根あたりにあります。両手の親指を揃えて、下から舌を突き上げるようにゆっくりと押すと良いでしょう。これらのマッサージは、仕事の合間やリラックスタイムなど、手軽に実践できる口臭予防ケアとして非常に有効です。
【シーン別】外出先や仕事中でもできる口臭対策
インビザラインを装着していると、自宅ではしっかりケアができていても、外出先や職場で口臭が気になってしまうことはよくあります。特に、ビジネスシーンでは、クライアントとの商談や長時間の会議など、至近距離での会話が増えるため、口臭対策はエチケットとしても非常に重要です。
このセクションでは、自宅とは異なる環境でもスマートに、そして効果的に口臭対策ができる実践的な方法をご紹介します。状況に応じた適切なケアを知ることで、いつでも自信を持ってコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
長時間の会議や商談前:マウスウォッシュで手軽にリフレッシュ
大切な商談や長時間の会議を控えているビジネスパーソンにとって、口臭は自信を損なう要因になりかねません。しかし、外出先でじっくりと歯磨きをする時間がない場合でも、手軽に口内をリフレッシュできるアイテムとしてマウスウォッシュ(洗口液)が非常に役立ちます。
マウスウォッシュは、口に含んで数秒から数十秒すすぐだけで、口臭の原因菌を減らし、爽やかな息に整える即効性があります。特に、持ち運びに便利な個包装タイプや小型のボトルを選べば、オフィスや移動中でもスマートに使用できます。食事の後にすぐに歯磨きができない時や、重要なプレゼンテーションの直前など、いざという時のエチケットとして常備しておくことをおすすめします。
使用する際は、アルコールフリーのものを選ぶと、口内が乾燥しにくく、より快適に利用できるでしょう。マウスウォッシュはあくまで一時的な対策であり、根本的なケアは日々の丁寧な歯磨きであることを忘れないでください。
外食やランチの後:携帯用の歯ブラシセットでケア
外食やランチの後には、インビザラインを外して食事をするため、どうしても食べかすが歯とマウスピースの間に残りやすくなります。そのまま放置すると、細菌が繁殖して口臭の原因となるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高めてしまいます。プロフェッショナルとしての自己管理の一環として、携帯用の歯ブラシセットを常備し、食後のケアを習慣にすることが非常に重要です。
オフィスの化粧室やレストランのパウダールームなどで、食事の後にマウスピースを再装着する前に、歯とマウスピースの両方を丁寧にブラッシングしましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも携帯しておくと、より完璧なケアができます。これらを活用することで、歯と歯の隙間やマウスピースの溝に詰まった食べかすもしっかりと除去できます。
もし、歯磨きをする時間や場所がどうしても確保できない場合は、最低限水で口をしっかりすすぎ、フロスだけでも通すように心がけてください。少しのケアでも、口内環境を悪化させるリスクを軽減できます。日々の小さな習慣が、快適なインビザライン生活と口臭予防に繋がります。
どうしても歯磨きできない時の応急処置
長時間の会議が立て込んでいる、移動中で手が離せないなど、どうしても歯磨きやマウスピースの洗浄ができない状況に直面することもあるでしょう。そのような緊急時には、完璧なケアは望めませんが、最低限の応急処置を行うことで、口臭の悪化を一時的に防ぐことができます。
最も手軽で効果的な応急処置は、「水で強く口をすすぐ」ことです。口に水を含み、口内全体に水をいきわたらせるように、何度か力強くすすぎましょう。これにより、食べかすや口内の細菌を一部洗い流す効果が期待できます。また、水だけでなく、殺菌作用のある緑茶などで口をすすぐのも良い選択肢です。
これらの方法はあくまで一時的な応急処置であり、口臭の根本的な解決にはなりません。状況が許し次第、できるだけ早く通常の丁寧な歯磨きとマウスピースの洗浄を行うようにしてください。応急処置は、次にきちんとしたケアができるまでの「つなぎ」として活用することが大切です。
口臭を悪化させないために注意したい生活習慣
これまでお口の中を清潔に保つためのケア方法についてお話ししましたが、日々の生活習慣も口臭に大きく影響を与えることをご存じでしょうか。特にインビザライン矯正中は、口内環境が変化しやすく、普段以上に口臭への意識が必要です。
このセクションでは、口臭を悪化させないために気をつけたい食生活や嗜好品について解説します。普段何気なくしている習慣が口臭の原因になっている可能性もありますので、ぜひご自身の生活を振り返りながら読み進めてみてください。
喫煙や色の濃い飲み物は控える
喫煙は、口臭を悪化させる代表的な習慣の一つです。タバコに含まれるニコチンやタールは、それ自体が独特の臭いを発生させるだけでなく、唾液の分泌量を減少させて口の中を乾燥させます。唾液が減ると自浄作用が低下し、口臭の原因菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまうのです。
また、コーヒー、紅茶、赤ワインなどの色の濃い飲み物も注意が必要です。これらの飲み物は、マウスピースや歯の表面に色素沈着(ステイン)を引き起こすだけでなく、種類によっては口の中を乾燥させることがあります。マウスピースに色がついてしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、付着した色素に細菌がさらに付着しやすくなり、口臭の原因になることも考えられます。
インビザライン治療中は、マウスピースを外してからこれらの飲食物を摂取し、その後は必ず丁寧に歯磨きをしてからマウスピースを再装着するようにしましょう。口臭予防のためにも、喫煙は控えるか、量を減らすことをおすすめします。
糖分の多い食事や間食に注意する
口臭の原因となる細菌は、口の中の食べかす、特に糖分をエサにして増殖します。糖分を分解する過程で、「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれる硫黄ガスを発生させ、これが口臭の主な原因となるのです。甘いお菓子やジュース、パンなどの糖質が多い食品を頻繁に摂取する習慣がある方は、特に注意が必要です。
インビザライン矯正中は、マウスピースが歯を覆っているため、一度口の中に入った糖分や食べかすが唾液で洗い流されにくく、細菌が繁殖しやすい状態が長時間続くことがあります。これにより、虫歯のリスクが高まるだけでなく、口臭もより一層強くなる可能性が高まります。
そのため、口臭を予防するためには、糖分の多い食事や間食をできるだけ控えめにすることが大切です。もし摂取した場合は、すぐに歯磨きをするか、それが難しい場合でも、少なくとも水でしっかりと口をすすぐように心がけましょう。
セルフケアで改善しない場合は歯科医院へ相談を
インビザライン治療中の口臭対策として、ここまでさまざまなセルフケア方法をご紹介してまいりました。しかし、もしこれらのケアを実践しても口臭が改善しない場合、ご自身では気づきにくい、より根本的な原因が隠れている可能性がございます。そのような時は、一人で悩まずに、矯正治療を担当している歯科医師へ相談することが非常に大切です。
歯科医師に口臭の悩みを打ち明けることは、決して恥ずかしいことではございません。むしろ、治療をスムーズに進め、お口全体の健康を維持するためには必要不可欠なステップです。専門家のアドバイスを受け、適切な処置を行うことで、安心してインビザライン治療を続けられるようになります。
定期検診でプロによるクリーニングを受ける
プロフェッショナルケアとは、歯科医師や歯科衛生士といった専門家が行う口腔ケアを指します。ご自宅でのセルフケアはもちろん大切ですが、毎日の歯磨きだけでは完全に除去しきれない汚れもございます。特にインビザライン治療中は、マウスピースの装着によってプラークが溜まりやすい環境になるため、定期的なプロフェッショナルケアが口臭予防と口腔全体の健康維持に不可欠となります。
歯科医院では、専用の器具を使用して、歯にこびりついたプラーク(歯垢)や、硬くなって歯ブラシでは取れない歯石(しせき)を徹底的に除去してくれます。このような専門的なクリーニングは、口臭の原因となる細菌の温床を取り除くことで、口臭の改善に直結します。また、プラークや歯石の除去は、虫歯や歯周病といったお口のトラブルの予防にも繋がり、インビザライン治療を順調に進める上でも大変重要です。
インビザライン治療中は、通常よりもこまめな定期検診とプロフェッショナルクリーニングを受けることが推奨されています。定期的に歯科医院へ足を運び、専門家によるチェックとクリーニングを受けることで、常に清潔で健康な口内環境を保つことができます。これにより、口臭の悩みから解放され、快適な矯正生活を送れるようになるでしょう。
口臭の根本原因となる虫歯や歯周病がないかチェックしてもらう
セルフケアを続けても口臭が改善しない場合、口臭の根本原因として虫歯や歯周病といったお口の病気が潜んでいる可能性も考えられます。これらの病気は、自覚症状が少ないまま進行することが多く、口臭として現れて初めてその存在に気づくケースも少なくありません。
特に、インビザライン治療中に虫歯や歯周病が発生すると、マウスピースが細菌を閉じ込める形になり、口臭がさらに悪化しやすくなります。虫歯の穴や歯周病による歯茎の炎症部分は、食べかすや細菌が溜まりやすく、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を多量に発生させることが知られています。これらの病気を治療しない限り、どんなに丁寧なセルフケアを行っても口臭が根本的に解決することはありません。
そのため、もし長期間口臭に悩んでいる場合は、矯正治療中の歯科医師に相談し、お口全体の詳しい検査を受けることを強くお勧めいたします。専門家による診断によって、口臭の本当の原因を特定し、それに適した治療を受けることが、快適な矯正生活を取り戻すための最も確実な一歩となります。
まとめ:正しい口臭ケアでインビザライン治療を快適に進めよう
インビザライン矯正中の口臭は、多くの方が経験するお悩みです。しかし、その原因を正しく理解し、適切なケアを実践することで、自信を持って矯正治療を続けることが可能です。
口臭の主な原因は、マウスピース装着による唾液の自浄作用の低下や、歯やマウスピースに付着したプラーク、そして虫歯や歯周病といったお口のトラブルでした。これらの原因に対し、毎日の丁寧なセルフケアが何よりも重要です。
具体的な対策としては、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを併用した徹底的な口腔ケア、専用洗浄剤を使用したマウスピースの正しい洗浄と乾燥、こまめな水分補給や唾液腺マッサージによる唾液の分泌促進などが挙げられます。また、喫煙や糖分の多い食事を控えるといった生活習慣の見直しも、口臭予防には欠かせません。もしセルフケアで改善が見られない場合は、歯科医院でプロによるクリーニングや、根本的な原因の特定と治療を受けることが大切です。これらの対策を継続することで、快適で充実したインビザライン生活を送りましょう。
監修者
神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
【所属】
・日本口腔外科学会
・ICOI国際インプラント学会
・日本口腔インプラント学会
・顎顔面インプラント学会
・顎咬合学会
・スポーツ歯科学会
・アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰
【略歴】
・神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
・医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
・シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
・医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
・医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
・医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科


