ホワイトニング後に歯がしみるのはなぜ?原因と対策を解説
目次
東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
ホワイトニング後に「歯がしみる」「冷たいものが痛い」と感じたことはありませんか。
ホワイトニングは歯を白くする効果的な方法ですが、一時的に知覚過敏の症状が出ることがあります。
その原因には、ホワイトニング薬剤による刺激や歯の表面を守る膜が剥がれることが関係しています。
今回は、ホワイトニング後に歯がしみる理由とその対処法を詳しく解説します。
原因を知り、適切にケアすることで、不快な症状を最小限に抑えられます。
ホワイトニングを快適に続けるためのポイントを確認しましょう。
ホワイトニング後に歯がしみるのはなぜ?
ホワイトニングを受けた後に歯がしみるのは、多くの人が経験する一時的な症状です。
特に、冷たい飲み物や歯ブラシの刺激に敏感になることが特徴です。
これは、ホワイトニングの施術によって歯の表面にある保護膜が一時的に失われたり、薬剤が象牙質に影響を与えたりするために起こります。
- ・歯の表面の保護膜(ペリクル)が剥がれる
歯の表面には、外部刺激から歯を守る「ペリクル」という保護膜があります。
ホワイトニング剤はこのペリクルを剥がしながら歯に浸透するため、施術後は一時的に刺激を受けやすくなります。
この膜は通常、12〜24時間以内に再生されますが、その間は冷たい飲み物や熱い食べ物がしみやすくなります。 - ・ホワイトニング薬剤の刺激
ホワイトニングには、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白成分が含まれています。
これらの薬剤がエナメル質を通過し、象牙質に作用することで、一時的に神経を刺激しやすくなります。
特に、もともと知覚過敏がある方や歯のエナメル質が薄い方は、症状が強く出ることがあります。 - ・歯茎の退縮による象牙質の露出
加齢や歯周病、過度なブラッシングによって歯茎が下がると、通常エナメル質に覆われていない象牙質が露出します。
象牙質には細かい神経の管が通っているため、ホワイトニングの薬剤がしみやすくなり、知覚過敏を引き起こす原因となります。
ホワイトニング後に歯がしみたときの対処法
ホワイトニング後の知覚過敏は一時的なものですが、できるだけ早く症状を和らげるために、以下の対処法を試してみましょう。
- ・ホワイトニング後24時間は刺激の強い飲食物を避ける
- ・冷たい飲み物(氷水・アイスコーヒーなど)
- ・熱いスープやお茶
- ・酸性の強い食べ物(柑橘類・炭酸飲料・酢を使った料理)
- ・甘い食べ物(チョコレート・キャンディなど)
- ・知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏専用の歯磨き粉には、歯の神経を保護する成分や象牙細管を塞ぐ成分が含まれています。
ホワイトニング後は通常の歯磨き粉ではなく、知覚過敏用のものを使用するとしみる症状が和らぎやすくなります。 - ・フッ素入りの歯磨き粉やジェルを使用する
フッ素はエナメル質の再石灰化を助ける成分です。
フッ素入りの歯磨き粉やジェルを使うことで、歯の表面を強化し、外部からの刺激を受けにくくなります。 - ・歯科医院でコーティング剤を塗布してもらう
知覚過敏が強い場合は、歯科医院でコーティング剤を塗布することで症状を和らげることができます。
歯の表面に保護膜を作り、刺激をブロックする効果が期待できます。 - ・鎮痛剤を活用する
強い痛みがある場合は、市販の鎮痛剤を服用することで一時的に症状を緩和できます。
ただし、痛みが長引く場合は、歯科医院に相談することが大切です。
ホワイトニング後に歯がしみないようにする予防策
ホワイトニング後にしみる症状をできるだけ防ぐために、以下の点に注意しましょう。
- ・ホワイトニングの前に虫歯や歯周病の治療を受ける
すでに歯にトラブルがある場合、ホワイトニングによって症状が悪化することがあります。
事前に歯科検診を受け、必要な治療を終えてからホワイトニングを行うのが理想的です。 - ・知覚過敏がある場合は事前に歯科医に相談する
もともと知覚過敏がある方は、ホワイトニングの影響を強く受けることがあります。
歯科医と相談し、低濃度のホワイトニング剤を使用するなどの工夫をしましょう。 - ・ホームホワイトニングでは使用量と時間を守る
ホームホワイトニングは自宅で行えるため、つい長時間使用してしまうことがあります。
しかし、適切な時間を超えて使用すると、知覚過敏が悪化することがあるため、歯科医の指示に従いましょう。 - ・低濃度のホワイトニング剤を使用する
歯科医院で使用するオフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏のリスクが高くなります。
知覚過敏が心配な場合は、低濃度のホワイトニング剤を使ったホームホワイトニングを検討するとよいでしょう。 - ・ホワイトニング後は冷たいものや酸性の強い飲食物を控える
施術直後の歯は敏感になっているため、強い刺激を避けることが大切です。
24時間以内は冷たい飲み物や酸性の強い食品を控えることで、知覚過敏を軽減できます。
まとめ
ホワイトニング後に歯がしみるのは、歯の表面の保護膜が一時的に剥がれることや、薬剤の刺激が影響しているためです。
症状は一過性のものが多く、時間とともに軽減します。
知覚過敏の症状が出た場合は、刺激を避ける、知覚過敏用の歯磨き粉を使う、フッ素を活用するなどの対策を取りましょう。
長期間しみる症状が続く場合は、歯科医院に相談することをおすすめします。
少しでもお役に立てれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
監修者
神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
【所属】
・日本口腔外科学会
・ICOI国際インプラント学会
・日本口腔インプラント学会
・顎顔面インプラント学会
・顎咬合学会
・スポーツ歯科学会
・アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰
【略歴】
・神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
・医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
・シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
・医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
・医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
・医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
・おおもり北口歯科 開業
東京都大森駅からすぐ近くの歯医者・歯科
『おおもり北口歯科』
住所:東京都大田区山王2丁目5−2 福島屋ビル 1F
TEL:03-5742-7036