フッ素塗布の効果とは?歯を守る理由と正しい頻度

目次

 

東京都大森駅徒歩50秒の歯医者・歯科「おおもり北口歯科」です。
虫歯の予防には、毎日の歯磨きだけでは不十分だと感じている方も多いのではないでしょうか。
とくに小さなお子さまや虫歯のリスクが高い方にとって、効果的なケアが求められます。
その中でも注目されているのが、歯科医院で行うフッ素塗布という処置です。
今回は、フッ素塗布の具体的な効果や安全性、注意点までわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、虫歯予防におけるフッ素の正しい知識が得られ、口内環境を整えるための判断材料になります。
結論として、フッ素塗布は子どもから大人まで安心して受けられる、非常に有効な虫歯予防策です。

 

フッ素塗布が虫歯予防に効果的な理由

フッ素には、虫歯菌が酸をつくるのを抑える働きがあります。
また、歯の表面が酸で溶けた部分を再石灰化し、修復するサポートもしてくれます。
さらに、歯質そのものを酸に強くして、虫歯に対する抵抗力を高めることができます。
このように、フッ素塗布は虫歯の進行を防ぎ、初期段階であれば進行を止めることも可能です。
とくに乳歯や生えたての永久歯に対して高い効果が期待されており、小児歯科では定番の予防処置となっています。

 

歯科医院で受けるフッ素塗布のメリット

歯科医院で行われるフッ素塗布は、市販の歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を使用します。
市販品のフッ素濃度は最大でも1,500ppmまでですが、歯科医院ではおよそ9,000ppmまで使用可能です。
高濃度フッ素は再石灰化の促進や歯質強化の効果がより大きく、虫歯予防に優れています。
また、専門家による処置なので、安全性も高く、過剰摂取の心配もほとんどありません。
フッ素塗布の際に、正しいブラッシング方法や食生活に関するアドバイスが受けられるのも大きなメリットです。

  • ・歯科医院では高濃度のフッ素塗布が可能
  • ・虫歯の早期発見や生活習慣の指導も受けられる
  • ・定期的なチェックで予防の精度が高まる

 

子どもと大人で異なる塗布の目的

子どもの乳歯や生えたての永久歯はエナメル質が薄く、虫歯菌の影響を受けやすい状態です。
そのため、子どもへのフッ素塗布は、歯質を強化して虫歯を未然に防ぐことが目的です。
一方、大人の場合は、加齢や歯周病の進行によって歯根が露出し、虫歯になりやすくなります。
フッ素塗布によって、露出した歯根をコーティングし、酸に対する抵抗力を高めます。
このように、年齢や口腔内の状態に応じた目的でフッ素塗布が行われることが重要です。

 

塗布方法と処置の流れ

フッ素塗布にはいくつかの方法があり、年齢や状況に応じて使い分けられます。
主な方法には、ジェルを歯ブラシで塗る歯ブラシ法、綿球や綿棒を使う方法、トレーを使って一気に塗布する方法があります。
いずれの方法でも、まず歯の表面の汚れをクリーニングし、乾燥させてからフッ素を塗布します。
とくに歯の表面に水分が残っていると、効果が薄れる可能性があるため、乾燥工程は重要です。
処置後は30分以上、飲食やうがいを控えることで、フッ素の効果を最大限に発揮できます。

  • ・歯ブラシ法は小さな子どもに適している
  • ・トレー法は一度に多くの歯へ効率的に塗布可能
  • ・処置前後の手順が効果を左右するポイント

 

フッ素塗布の頻度と注意点

フッ素の効果は一度の塗布で永久に持続するわけではありません。
一般的に3ヶ月から6ヶ月程度で効果が薄れてくるため、定期的な塗布が必要です。
とくに虫歯になりやすい体質や食生活をしている方は、短い間隔での通院がおすすめです。
ただし、頻度が高すぎると「フッ素症」と呼ばれる歯の形成障害を引き起こすリスクがあります。
歯科医師の指導のもと、年齢や口腔内の状態に応じた適切な間隔でフッ素塗布を受けましょう。

 

まとめ

フッ素塗布は、虫歯の原因菌の働きを抑え、歯を強化する効果的な予防処置です。
歯科医院での高濃度塗布は市販品よりも強力で、より高い虫歯予防効果が得られます。
子どもだけでなく大人にも効果があり、定期的に適切な頻度で受けることが大切です。
日々のセルフケアに加えて、プロのケアを取り入れることで、長く健康な歯を維持できます。

 

監修者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業
昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部学生口腔外科実習指導担当経験 また、都内、神奈川県内の各歯科医院にて出張手術担当。
 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科

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