今回は当院でのご説明事項の内容をお伝えします。

目次

 

痛み

・術後、抜歯した部位の痛み
・飲み込む際の痛み
予防策として出来るだけ低侵襲で迅速な抜歯によって痛みは出づらくなる可能性があります。

腫れ

・術後、抜歯した部位の周囲の頬の腫れ
予防策として出来るだけ低侵襲で迅速な抜歯によって痛みは出づらくなる可能性があります。

発熱

術後、微熱を認めることもありますが、抜歯という侵襲性の高い術後は一定の割合で出現します。
予防策:解熱鎮痛薬の投薬、体力の回復

後出血

術後、確実に止血を確認して抜歯手術は完了となりますが、まれにお家に帰ってから抜いたところから出血を認める場合があります。
対策として、ガーゼのような綿をぐっと咬み続けることで止まります。

内出血斑

特に女性の方でまれに起こりますが、抜歯した歯の周りの頬が黄色や紫色に変色する場合があります。
多くの場合1週間前後で消失します。

硬結

術後しこりのようなものがほっぺた側から触ると触れることがあります。
けがしたところ、例えばかさぶたなどが触ると硬いようなイメージです。
数か月で自然消失します。

ドライソケット

強いうがいをしたり、喫煙などで抜いた歯の周りに上手く治癒が認められない場合激しい痛みを伴います。
予防策として当院で徹底させてもらっているのが、術後のぶくぶくうがいの禁止をお願いしております。
抜いた場所に血液が固まってくれることを意識すれば確実に防げる症状でもあります。

抜歯窩治癒不全

術後、抜いた場所に菌が侵入して、再感染を起こす場合がございます。
対応として、抗菌薬の投与、切開排膿などがあります。

下顎の親知らず抜歯の際

・知覚鈍麻や感覚異常の出現
予防策として、事前シミュレーションにて距離を把握をお願いしております。

上顎の親知らず抜歯の際

上顎洞と呼ばれる空洞に抜いた歯が落下してしまうことがあります。
予防策として、事前シミュレーションにて距離を把握をお願いしております。

上下の親知らずの周囲には様々な神経や血管、筋肉や骨などが存在します。
手術前にどの組織が近接しているのか、十分な検討を行えれば上記の合併症やリスクは極力回避することが出来ます。
術前に確実な検査やシミュレーションを行って安全に抜けるように準備することが大切であることをこれから抜歯に臨む皆様にこれからも伝えていければと思っております。
これまでの説明を見るとおっかないことばかりを書いていますが、ほとんどの場合が、無事終わることが多いです。
まずはご自身の抜歯が簡単なのか、難しいなのか、難易度だけでも判断してもらって、そもそも抜歯をする必要があるのか検査を受けることをお勧めします。

下記は当院で使用している資料の一部になります。
ご参考までに。

注意事項

痛みや腫れが出る場合、急速に冷やすと痛みが出たり、腫れが長引く場合があるので、水道水の温度で冷やしたタオルを当ててください。
抜歯当日はなるべく安静にして、入浴、飲酒、激しい運動や重労働、喫煙は控えてください
歯磨きは普段通り実行してください。ただし、患部には触れないようにしてください。
腫れに伴い一時的に口が開きにくくなる可能性、飲み込む時に痛みを感じる可能性があります。
術後2〜3日が腫れのピークで2週間程度で消退します。
強い痛みがしばらくの期間、出ることがあります。
術後の内出血により、頬の皮膚が紫色から黄色になることがありますが、2週間程度で自然に消失します。
周囲の歯が手術直後に痛んだり、揺れたり、知覚過敏などの症状が現れることがあります。しばらくすると、おおむね消退していきます。
隣の歯に被せ物がある場合、抜歯中に脱離する可能性もあります。
強くうがいをしたり、炎症があった歯を抜いた場合は、抜歯窩の骨が露出して「ドライソケット」と呼ばれる状態になることがあります。
早期の回復のため、術後1週間は強いぶくぶくうがいを避けてください
術後しばらくしてから創部から出血することがあります。
ガーゼ等を噛んで圧迫しても止血できない場合は当院までご連絡ください。
その他不測の事態が生じた場合は近隣の病院と連携し、必ず対応いたします。

下顎親知らず抜歯の場合

抜歯後、まれに歯肉や唇、舌に知覚鈍麻や感覚異常が生じることがあります。

抜歯の術式(分割をする場合の手順)

1 麻酔 ➔ 2 切開する ➔ 3 骨を削除する ➔ 4 歯を分割する ➔ 5 抜歯 ➔ 6 歯肉を縫合する

抜歯の翌日に洗浄、創部を縫合した場合は7〜14日後に縫合糸を取ります。

上顎親知らず抜歯の場合

歯根と鼻の横の上顎洞が近く、抜歯と交通し、水や空気が鼻から漏れることがあります。

 

執筆者

菊池 雄一 | Kikuchi Yuichi

神奈川歯科大学卒業後、訪問歯科診療や分院長としての勤務をはじめ、口腔外科・矯正歯科・インプラント治療など、幅広い分野で臨床経験を積んできました。
口腔外科処置では、都内・神奈川県内の歯科医院にて出張手術も担当。 昭和大学口腔外科退局後は、昭和大学歯学部にて学生実習の指導にも携わり、臨床と教育の両面から歯科医療に向き合ってきました。

現在は、おおもり北口歯科の理事長・院長として、各分野に精通したドクター陣と連携し、それぞれの専門性を活かしながらチーム全体でお口を総合的に診る診療体制を構築。
患者さま一人ひとりにとって納得できる治療を大切にしています。
日々進化する歯科治療技術の研鑽を積み重ね、治療に臨むことをお約束いたします。
お口のことで不安や疑問があれば、どんなことでもご相談ください。

 

【所属】
日本口腔外科学会
ICOI国際インプラント学会
日本口腔インプラント学会
顎顔面インプラント学会
顎咬合学会
スポーツ歯科学会
アメリカ心臓協会AHA
・スタディーグループFTP主宰

【略歴】
神奈川歯科大学 卒業
昭和大学口腔外科学講座 学生指導担当
ICOI国際インプラント学会インプラント外科 ベーシックコースインストラクター
・中沢歯科医院 訪問歯科治療担当
医療法人社団葵実会青葉歯科医院 分院長就任
シンタニ銀座歯科口腔外科クリニック 親知らず口腔外科担当
医療法人社団和晃会クリーン歯科 分院長就任
医療法人社団横浜駅前歯科矯正歯科 矯正口腔外科担当
医療法人社団希翔会日比谷通りスクエア歯科
おおもり北口歯科 開業

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